しめ縄
正月に**しめ縄(注連縄)**を飾る理由は、
神様を迎え、清浄な場所を示し、災いを防ぐためです。
日本の神道の考え方が土台になっています。
① 神様が来る「清められた場所」の目印
正月には、
**年神様(としがみさま)**という神様が家々を訪れると考えられてきました。
しめ縄は、
-
ここは清められています
-
神様をお迎えする準備ができています
という 結界(けっかい)・目印 の役割をします。
👉 神社の鳥居や御神木にしめ縄があるのと同じ意味です。
② 邪気・災いを入れないため
しめ縄には、
-
不浄なもの
-
悪い気(邪気)
を内側に入れない 魔除け の意味があります。
特に玄関に飾るのは、
🚪 家の中を守るため
と考えられているからです。
③ 年神様=五穀豊穣・家内安全の神
年神様は、
-
五穀豊穣
-
家内安全
-
商売繁盛
-
長寿
をもたらす神様とされています。
しめ縄を飾ることは、
🙏 一年の幸せを願い、神様を丁重に迎える行為
でもあります。
④ しめ縄についている飾りの意味
| 飾り | 意味 |
|---|---|
| 🧵 しめ縄 | 神域と俗世の境界 |
| ⚡ 紙垂(しで) | 清浄・神の力 |
| 🍊 橙(だいだい) | 代々続く繁栄 |
| 🌿 ウラジロ | 清白・長寿 |
| 🌾 御幣 | 神への捧げもの |
⑤ いつからいつまで飾る?
一般的には、
-
12月28日までに飾る(29日は「二重苦」で避ける)
-
松の内(地域により1月7日または15日)まで
外した後は、
-
神社で「どんど焼き」
-
なければ感謝して処分
します。
まとめ(ひとことで)
しめ縄は
「神様を迎える清らかな結界を張るための印」
クリスマスツリーが
「希望と光を迎える象徴」なら、
しめ縄は
**「神を迎え、災いを防ぐ日本の祈りの形」**と言えます。
**御幣(ごへい/おんべい)**とは、
神様にお供えするための神聖な捧げ物・しるしで、
神道において 神の力(神威)や清浄さを表すものです。
御幣の基本
-
読み方:ごへい(地域によって おんべい)
-
形:白い紙(紙垂・しで)を折って木や竹の棒につけたもの
-
用途:神様を招き、祀り、清めるため
何を表しているのか?
もともと御幣は、
-
布
-
麻
-
和紙
など、貴重な布類を神に捧げた名残とされています。
やがて実物の布の代わりに、
白い紙で作られるようになりました。
👉 白は「清浄・神聖」の色です。
御幣の役割・意味
① 神様の依代(よりしろ)
- 神様が降りてくる 目印・宿る場所
② 清め・祓い
- 邪気や穢れを払う力を象徴
③ 神への敬意と供物
- 人が神様に捧げる「誠」の形
よく見かける場面
-
⛩ 神社の祭壇・拝殿
-
🧵 しめ縄に付けられている紙垂
-
🎎 地鎮祭・上棟式
-
🧹 お祓い(大幣・中幣)
紙垂(しで)との違い
| 項目 | 御幣 | 紙垂 |
|---|---|---|
| 形 | 棒+紙 | 紙のみ |
| 役割 | 供物・依代 | 清浄のしるし |
| 使われ方 | 祭祀用 | しめ縄・結界 |
※実際には重なる部分もあり、
**御幣に付いている紙が「紙垂」**です。
まとめ(ひとことで)
御幣とは
「神様に捧げる、清らかな心と供物を形にしたもの」
見た目はシンプルですが、
日本人の「見えないものを敬う心」が
凝縮された神具です。