サウル
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サウル王の概要
- イスラエル王国の最初の王(紀元前10世紀頃)
- ベニヤミン族出身のキシの息子
- 背が高く美しい若者
王になった経緯
サムエルが士師として統治していた時代、民から王を求める声が高まりました。サムエルは王政の弊害を警告しましたが、民の要望により神の指示で王を選ぶことになります。ロバを探していたサウルがサムエルと出会い、神に選ばれた者として油を注がれました。
王としての業績と転落
- 初期の成功:アンモン人に包囲されたヤベシ・ギレアデを救出し、王として歓迎される
- 勇敢な戦い:息子ヨナタンや家臣と共にペリシテ人や周辺民族と戦う
- 神の命令違反:アマレク人との戦いで神の命令に完全に従わず、神に見放される
ダビデとの関係
サムエルは密かにダビデに油を注ぎます。ダビデはゴリアテを倒して有名になり、竪琴の名手としてサウルに仕えましたが、サウルは彼の人気を妬んで命を狙いました。ダビデは何度も反撃の機会がありながら、「神の選んだ人」として決してサウルに手を出しませんでした。
最期
ペリシテ軍との戦いでギルボア山に追い詰められ、息子たちと共に剣の上に身を投げて自害しました。
死後
遺体はヤベシ・ギレアデの勇士たちに回収され、後にダビデによって父キシの墓に葬られました。四男イシュ・ボシェテが第2代王になりましたが、暗殺後にサウル王朝は滅亡し、ダビデ王朝が始まります。