ピーナツとチアシードの脂質

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ピーナツとチアシードの脂質の量を比較すると、結論から言えばピーナツの方が脂質が多く含まれています。

100gあたりの脂質量で比較すると、ピーナツはチアシードの約1.5倍の脂質を持っています。

以下に具体的な数値と、脂質の「質」の違いについて詳しく解説します。

1. 脂質量の比較(100gあたり)

文部科学省の食品成分データベース等の一般的な数値を参考にすると以下のようになります。

  • ピーナツ(炒り):約 49g
  • チアシード(乾燥):約 33g

ピーナツは全体の約半分が脂質でできていますが、チアシードは約3分の1が脂質です。

2. 脂質の「質(種類)」の違い

量だけでなく、含まれている脂肪酸の種類(健康効果)に大きな違いがあります。

【ピーナツ】オレイン酸・リノール酸が中心

  • オレイン酸(オメガ9): 悪玉コレステロールを減らす効果が期待される。
  • リノール酸(オメガ6): 必須脂肪酸だが、現代の食生活では摂りすぎの傾向があるため、過剰摂取には注意が必要。

【チアシード】α-リノレン酸が豊富

  • α-リノレン酸(オメガ3): 体内でDHAやEPAに変換される。青魚に含まれる成分と同様の働きをし、抗炎症作用や血液サラサラ効果、脳機能の維持などが期待される。
  • 特徴: 植物性食品の中でオメガ3脂肪酸の含有量がトップクラスです。

3. カロリーの比較

脂質量に比例して、カロリーもピーナツの方が高くなります。

  • ピーナツ: 約 600 kcal / 100g
  • チアシード: 約 480 kcal / 100g

まとめ

  • 量で見るなら: ピーナツの方が脂質が多く、ハイカロリーです。
  • 質で見るなら: チアシードは不足しがちな「オメガ3」を効率よく摂取できる良質な脂質源です。

ダイエットや健康管理の観点では、チアシードの方が脂質のバランスが良いと言えますが、ピーナツも適量であれば良質なエネルギー源となります。