ポジショニングマップ

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ポジショニングマップ(Positioning Map)の使い方を、初心者でもすぐ実務に活かせるように、手順・例・注意点までまとめて解説します。


▼ ポジショニングマップとは

市場の中で、自社(あなたのサービス)が「どんな立ち位置にあるか」を2つの軸で可視化する図です。

例:
「価格(高い–低い)」×「品質(高い–低い)」
「スピード(早い–遅い)」×「専門性(高い–低い)」
など。

競合との差別化ポイントや未充足ニーズを見つけるために使います。


▼ 使い方ステップ(実務向け)

STEP1:市場(業界)を決める

例:
・飲食店
・転職エージェント
・ITコンサル
・美容サロン
など
→ まず「どの市場の中で差別化したいか」を定義します。


STEP2:重要な評価軸を2つ選ぶ

ポイントは以下:

✔ 選ぶ軸は「お客様が比較している基準」

  • 価格

  • 品質

  • スピード

  • 専門性

  • サポートの手厚さ

  • ブランド力

  • 独自性

  • 使いやすさ
    など

✔ NG:会社側の都合の軸

「技術力」「歴史」「社員数」など
→ お客様に見えにくい軸はやや弱い。


STEP3:縦軸・横軸を決めて座標を作る

例:
縦軸:価格(高い→低い)
横軸:スピード(早い→遅い)

※ 縦横の方向はどちらでもOK。
※ 真ん中は「平均域(業界の中心)」として扱うとわかりやすい。


STEP4:競合をプロットする(最重要)

ここをサボると意味が薄くなるので注意。

競合例:
・A社:高価格 × 高品質
・B社:低価格 × 普通品質
・C社:中価格 × 高スピード

※ 3〜7社くらいが扱いやすい。


STEP5:自社(あなたのサービス)を置く

競合と比較しながら、自社がどこに位置するかを置きます。

● 業界の「中央」に近い → 典型的な競合多数のポジション
● 四隅(独自ポジション)にいる → 差別化しやすい


STEP6:未開拓の“空白地帯”を探す

ポジショニングマップの一番の価値はここ。

例:

  • 「高品質 × 低価格」が空いている

  • 「専門性が高い × 対応が早い」が業界にない

  • 「超スピード重視」が存在しない
    など

これが勝てる市場ポジションになります。


▼ 例:ITコンサルのポジショニングマップ(簡易例)

軸:
縦:専門性(高い–低い)
横:料金(高い–低い)

座標例:

  • 大手SIer:高専門性 × 高価格

  • 副業コンサル:普通専門性 × 低価格

  • 海外フリーランス:低価格 × 普通専門性

  • デザイン系コンサル:専門性高いが中価格

あなた:
「中価格 × 専門性がすごく高い」
→ 差別化ポイントがわかる


▼ よい軸の選び方(プロのコンサル向け)

✔ 顧客の意思決定に直結する
✔ ニーズの偏りが明確に出る
✔ 競合が分かれやすい
✔ 自社に有利な軸が選べる
✔ 定量的に説明できる


▼ よくある失敗

  1. 軸が不明確(「魅力」「総合力」など曖昧)

  2. 競合を調べず、自社だけ置く

  3. 特徴が似た企業しか載せない

  4. 「空白地帯」を見ても戦略に落とさない


▼ まとめ(使い方の要点)

  • 2軸で市場の立ち位置を可視化

  • 競合との違いを明確化

  • 空白のポジションを見つけて戦略にする

  • 軸は「顧客が比較している基準」を使うこと


了解です!
まずは あなたの事業(どの市場で戦いたいか)に合った軸を設定するために、
候補を広くリストアップしつつ、必要な絞り込みも一緒に行いましょう。


▼ まず確認したいこと(超重要)

どの市場でポジショニングしたいですか?

例:

  • ITコンサル

  • Kindle出版サポート

  • Web制作

  • ライティングサービス

  • 教育・講座系

  • コーチ・コンサル

  • 飲食・小売

  • その他

市場によって「お客が比較する軸」が大きく変わります。
(例:飲食業なら「味」「価格」、ITコンサルなら「専門性」「スピード」など)


▼ 汎用的な軸候補(とりあえず一覧で見たい場合)

◆ 価格・コスト系

  • 料金(高い–低い)

  • コストパフォーマンス

  • 継続費用の安さ

◆ 品質・レベル系

  • 専門性(高い–低い)

  • 実績・信頼性

  • クオリティ・完成度

  • 正確性

◆ スピード系

  • 納期の早さ

  • 対応スピード

  • 立ち上げの速さ

◆ サポート系

  • 伴走の手厚さ

  • フォローアップの有無

  • コミュニケーション頻度

◆ 使いやすさ・簡便性

  • 導入のしやすさ

  • 操作性

  • 分かりやすさ

◆ 独自性・創造性

  • 独自メソッド

  • ブランド力

  • デザイン性

  • 提案のクリエイティブ度

◆ 範囲・スケール

  • 対応領域の広さ

  • 解決範囲(部分最適 ↔ 全体最適)

  • ワンストップ対応

◆ 顧客価値・成果

  • 効果の大きさ

  • ROIの高さ

  • 成果保証の有無


▼ 次のステップ(最適化する)

① 市場(業界):
② 競合としてイメージする会社(2〜5社でOK):
③ あなたの強み or 伝えたい特徴(自由):

最適な2軸を3パターン作って、
そのまま使えるポジショニングマップ案まで作ります。