不飽和脂肪酸
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不飽和脂肪酸は、大きく分けて一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の2種類があります。
一価不飽和脂肪酸(MUFA):
- オメガ9系(n-9系)
- オレイン酸が代表的
- オリーブオイル、キャノーラ油、アボカド、ナッツ類に多く含まれる
- 悪玉コレステロール(LDL)を下げる効果がある
多価不飽和脂肪酸(PUFA):
- オメガ3系(n-3系) - 必須脂肪酸
- α-リノレン酸(ALA):亜麻仁油、えごま油、くるみなど
- EPA(エイコサペンタエン酸):青魚(サバ、イワシ、サンマなど)
- DHA(ドコサヘキサエン酸):青魚、マグロなど
- 抗炎症作用、心血管保護、脳の健康に重要
- オメガ6系(n-6系) - 必須脂肪酸
- リノール酸:大豆油、コーン油、ごま油など
- アラキドン酸:肉類、卵など
- 適量は必要だが、過剰摂取は炎症を促進する可能性がある
健康のポイント: オメガ3とオメガ6のバランスが重要で、現代の食生活ではオメガ6が過剰になりがちなため、オメガ3を意識的に摂ることが推奨されています。
オメガ3とオメガ6の最適なバランスについては、いくつかの見解がありますが、現代の食生活における重要なポイントをお伝えします。
推奨される比率
理想的な比率は1:1から1:4程度とされています。つまり、オメガ6に対してオメガ3を1:1から1:4の割合で摂取することが望ましいとされています。
しかし、現代の食生活では1:10から1:20、場合によっては1:30程度まで偏っていることが多く、オメガ6が過剰になりがちです。
なぜバランスが重要か
- オメガ6は炎症を促進する傾向がある
- オメガ3は抗炎症作用がある
- 両者は体内で同じ酵素を使って代謝されるため、バランスが重要
実践的なアドバイス
- オメガ3を増やす
- 青魚(サバ、イワシ、サンマ、サケ)を週2-3回
- 亜麻仁油やえごま油を活用
- クルミなどのナッツ類
- オメガ6を減らす
- サラダ油、コーン油の使用を控えめに
- 加工食品の摂取を減らす
- オリーブオイル(オメガ9が主体)への置き換え
完璧な比率を目指すよりも、オメガ3を意識的に増やし、オメガ6の過剰摂取を避けることが現実的なアプローチです。