乳糖不耐性

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🥛 ヨーグルト牛乳に比べて、乳糖不耐性(乳糖を消化できない体質)を持つ人にとって影響が少ない、または症状が出にくいとされています。

💡 ヨーグルトが牛乳より影響が少ない理由

ヨーグルトが乳糖不耐性の方でも摂取しやすい主な理由は、次の2点です。

  • 乳糖の一部が分解されている:
    • ヨーグルトは牛乳を発酵させて作られます。この発酵の過程で、乳酸菌が牛乳中の乳糖の一部を分解し、消費します。そのため、ヨーグルトは牛乳よりも元々の乳糖の含有量が少なくなっています。
  • 乳酸菌の酵素(\beta-ガラクトシダーゼ)が働く:
    • ヨーグルトに含まれる生きた乳酸菌は、乳糖を分解する酵素である**\beta-ガラクトシダーゼ**を持っています。
    • この酵素は、ヨーグルトが小腸に到達する前に(胃酸で一部失活するものの)、小腸内で乳糖の分解を助けると考えられています。
    • 研究によると、ほぼ同量の乳糖を含む牛乳を飲んだ場合と比較して、ヨーグルトを摂取した方が腹部症状が軽度で、呼気中の水素濃度(未消化の乳糖が大腸で発酵した際に発生する)の上昇が有意に低減したことが示されています。

🍽️ 摂取のポイント

  • 乳糖不耐性の方でも、少量であれば牛乳でも症状が出ないことがあります。
  • ヨーグルトは乳糖が少ないとはいえ、全く含まれていないわけではないため、食べ過ぎると症状が出る可能性があります。
  • 症状を避けたい場合は、無糖低乳糖と表記されたヨーグルトを選ぶのも有効です。
  • チーズも乳糖のほとんどまたはすべてが分解されているため、乳糖不耐性の方でも食べやすい乳製品です。

症状が出やすい方は、ご自身の体調に合わせて、摂取する乳製品の種類や量を調整するのが大切です。