保護されたメール
Tutanota(現在は Tuta に名称変更されています)で、GmailやYahoo!メールなどの他社メールアドレス宛に、パスワードを設定して暗号化メールを送る手順は以下の通りです。
手順
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メール作成画面を開く Tuta(Tutanota)にログインし、画面右上(または右下)にある「新規メール(ペンと紙のアイコン)」ボタンを押します。
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宛先を入力する 「To」の欄に相手のメールアドレスを入力します。
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鍵アイコンをクリックする 「件名」欄の右端にある南京錠(鍵)のアイコンをクリックします。
- ※相手がTutaユーザーではない場合、ここをクリックすることでパスワード設定が有効になります。
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パスワードを設定する 鍵アイコンをクリックすると、パスワード入力欄が表示されます。
- ここで任意のパスワードを入力してください。
- 確認のため、同じパスワードをもう一度入力します。
- (次回以降、この相手には同じパスワードが自動的に適用されるようになります)
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件名と本文を書いて送信する 通常通りメールの内容を作成し、「送信」ボタンを押します。
受信者(相手)にはどう届くか?
- 相手には「Tutaから暗号化メールが届きました」という通知メールが届きます(本文はこの時点では見えません)。
- メール内のリンク(「メールを表示」ボタン)をクリックします。
- ブラウザが立ち上がり、Tutaのログイン画面のようなページが表示されます。
- あなたが設定したパスワードを入力すると、メールの本文が開きます。
- 相手はそこからセキュアに返信することも可能です。
⚠️ 注意点
- パスワードの伝え方 設定したパスワードは、**メール以外の手段(LINE、SMS、Signal、口頭など)**で相手に伝えてください。同じメールで送ってしまうとセキュリティの意味がなくなります。
- Tuta同士の場合 相手もTuta(Tutanota)のアドレスを使用している場合は、このパスワード設定は不要です(自動的に最強度の暗号化が行われます)。
Tutanota(Tuta Mail)と ProtonMail(Proton Mail)の比較を、
「実務で使う視点(安全性・使いやすさ・日本での使い勝手)」に寄せて整理します。
全体比較(まず結論)
| 観点 | Tutanota | ProtonMail |
|---|---|---|
| セキュリティ思想 | シンプル・厳格 | 高機能・柔軟 |
| 外部宛パスワード送信 | ◎(非常に簡単) | ◎(有効期限など細かく設定可) |
| 日本語対応 | △(UIは英語中心) | ○(UI日本語化あり) |
| 操作性 | ◎(迷わない) | ○(やや多機能) |
| 検索機能 | △(暗号化のため制限あり) | ○(工夫あり) |
| 無料プラン | ◎(十分使える) | ○(制限やや多め) |
| 向いている人 | ITが苦手でも安全重視 | 機能も妥協したくない人 |
① セキュリティ・暗号化の違い
共通点(どちらも非常に強力)
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エンドツーエンド暗号化
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運営側も内容を読めない
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外部宛はパスワード方式
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スイス/ドイツ系の厳格なプライバシー思想
違い(重要)
| 項目 | Tutanota | ProtonMail |
|---|---|---|
| 件名の暗号化 | される | ❌されない |
| 連絡先の暗号化 | ◎ | ○ |
| カレンダー暗号化 | ◎ | ○ |
| IPログ | 最小限 | 最小限 |
📌 件名まで暗号化されるのはTutanotaの大きな強み
(機密性重視なら評価ポイント)
② 外部宛「パスワード付きメール」の使いやすさ
Tutanota
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鍵アイコン → パスワード設定 → 送信
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迷う要素がほぼない
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受信者側も「パスワード入力だけ」
👉 ITリテラシーが低い相手向き
ProtonMail
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パスワード設定
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有効期限
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メッセージ失効
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送信後削除
👉 管理者・実務向けの細かい制御が可能
③ UI・使いやすさ(日本で使う視点)
| 観点 | Tutanota | ProtonMail |
|---|---|---|
| UI言語 | 英語中心 | 日本語あり |
| 見た目 | シンプル | 洗練・高機能 |
| 操作の迷いにくさ | ◎ | ○ |
📌 日本語UI必須ならProtonMailが有利
④ 検索・過去メール管理
Tutanota
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暗号化優先のため検索が弱い
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ローカル検索が必要
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「後から探す」用途には不向き
ProtonMail
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暗号化を保ちつつ工夫あり
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実務での検索性は上
⑤ 料金(無料プラン比較)
| Tutanota | ProtonMail | |
|---|---|---|
| 無料容量 | 1GB | 1GB |
| メール数制限 | 少なめ | 制限あり |
| 広告 | なし | なし |
| 独自ドメイン | 有料 | 有料 |
📌 無料で使い続けるならTutanotaの方が楽
⑥ どちらを選ぶべきか(用途別)
🔐 Tutanotaが向いている人
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パスワード付きメールをたまに確実に送りたい
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相手がITに弱い
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件名も含めて完全秘匿したい
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操作を極力シンプルにしたい
👉 士業・個人事業主・生活保護/法務/医療系のやりとり
🧰 ProtonMailが向いている人
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日常のメインメールに使いたい
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日本語UIが必須
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有効期限・削除など細かく管理したい
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将来 Proton Drive / VPN も使いたい
👉 ITコンサル・スタートアップ・海外取引
まとめ(短く)
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「安全・簡単」= Tutanota
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「高機能・日本語」= ProtonMail
以下は ProtonMail(Proton Mail)で「パスワード付き暗号化メール」を送る具体的な操作手順です。
※ 相手が ProtonMail ユーザーでない場合を想定しています。
ProtonMail:パスワード付き暗号化メール送信手順
(PCブラウザ版/日本語UI前提)
① ProtonMail にログイン
ProtonMail にログイン後、
左上の 「作成」 をクリック
② 宛先を入力
- Gmail / Outlook など 通常のメールアドレス を入力
📌 この時点ではまだ暗号化されていません
③ 🔒 鍵アイコンをクリック
件名入力欄の下あたりにある
🔒「暗号化(パスワード)」アイコン をクリック
④ パスワードを設定
「パスワードを設定」画面が表示されます。
設定項目:
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パスワード(必須)
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確認用パスワード
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ヒント(任意・慎重に)
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有効期限(任意:例 7日後に失効)
設定後、「設定」 をクリック
⑤ メール本文・添付を作成
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本文を入力
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添付ファイルを追加
→ 本文・添付はすべて暗号化
※ ⚠️ 件名は暗号化されません
(機密情報は書かない)
⑥ 送信
「送信」 をクリックで完了
受信者側の流れ(重要)
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受信者には
「ProtonMail から暗号化メッセージが届いています」
という通知メールが届く -
メール内リンクをクリック
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ProtonMail の安全なページがブラウザで開く
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送信者から聞いたパスワードを入力
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内容を閲覧・返信可能
(返信も暗号化される)
🔐 パスワードの安全な伝え方
同じメールでは絶対に送らない
おすすめ:
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電話
-
SMS
-
Signal / LINE(最低限)
-
別メール(内容・件名にヒントを書かない)
スマホアプリ(iOS / Android)の場合
流れは同じです。
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「作成」
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宛先入力
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🔒 鍵アイコンをタップ
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パスワード設定
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送信
よくある注意点(実務で重要)
❌ 件名に個人情報を書かない
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件名は 平文のまま
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例:
❌「◯◯様 契約書送付」
⭕「ご連絡」
❌ パスワードを忘れると復号不可
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送信者でも内容は見られない
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再送が必要
Tutanotaとの操作上の違い(要点)
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ProtonMail:
有効期限・削除など細かく設定可能 -
Tutanota:
件名も暗号化・操作がより簡単