保険証
突然の事故などで保険証がない状態で緊急に医療機関にかかる必要がある場合、以下の対処法があります。
1. まずは医療機関に相談・受診
- 保険証がないことを伝える: 受付で保険証がない理由(紛失、未発行など)を伝えてください。
- 必要な情報を伝える: 氏名、生年月日、連絡先、加入している医療保険者(会社名や市区町村名など)が分かる情報を伝えます。これにより、保険診療を受けられる場合があります。
- 全額自己負担となる可能性: 医療機関によっては、一旦、医療費の全額(10割)を自己負担として支払う必要がある場合があります。その際は、必ず領収書と、後で申請に必要となる場合があるので**診療報酬明細書(レセプト)**を発行してもらえるか確認してください。
2. 資格証明書の発行
- 勤務先の担当部署や市区町村に問い合わせる: 勤務先の健康保険組合や、国民健康保険・後期高齢者医療制度の場合はお住まいの市区町村の窓口に連絡し、「健康保険被保険者資格証明書」を発行してもらえるか問い合わせてみましょう。
- この証明書は、保険証の代わりとして使用でき、通常は保険証が届くまでの間、一時的に保険診療(3割負担など)を受けるために利用できます。ただし、有効期限が設定されていることが多いです。
3. 後日、「療養費」として払い戻しの申請
- 一旦全額自己負担で支払った場合でも、後日、加入している健康保険(協会けんぽ、健康保険組合、市区町村の国民健康保険など)に申請することで、保険で認められた費用のうち自己負担分を除いた額が「療養費」として払い戻されます。
- 必要な書類の例:
- 療養費支給申請書
- 医療費の領収書(原本)
- 診療報酬明細書(レセプト)または調剤報酬明細書(レセプト)
- 世帯主などの口座情報
- 申請手続きの詳細は、ご加入の健康保険によって異なりますので、必ず問い合わせて確認してください。
マイナ保険証をご利用の場合
マイナンバーカードを健康保険証として利用する手続き(マイナ保険証)を済ませていれば、保険証が手元になくても、医療機関の顔認証付きカードリーダーで保険資格を確認し、保険診療を受けることができます。
【重要なこと】
- 緊急時でも、支払った医療費の領収書は必ず保管してください。
- 医療機関での対応や手続き、証明書発行については、事前に加入している健康保険(保険者)に確認するのが最も確実です。
ご加入の健康保険がわからない、または緊急の対応について詳しく知りたい場合は、その健康保険の連絡先を探すお手伝いをすることもできます。いかがでしょうか?