牛乳
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はい、牛乳の飲みすぎは体に悪影響を及ぼす可能性があります。
牛乳は栄養価の高い優れた食品ですが、過剰に摂取するといくつかのデメリットが生じる可能性があります。
牛乳の飲みすぎによる主な悪影響
- お腹の不調(下痢・腹痛)
- 牛乳に含まれる**乳糖(ラクトース)**を分解する酵素(ラクターゼ)が少ない「乳糖不耐症」の人は、飲みすぎると下痢や腹痛、腹部膨満感などを起こしやすくなります。日本人には比較的、乳糖不耐症の人が多いとされています。
- 栄養バランスの偏り
- 牛乳でお腹が満たされてしまい、他の食事量が減ることで、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、食物繊維など、牛乳に少ない栄養素が不足し、全体の栄養バランスが偏る可能性があります(特に成長期の子どもの場合)。
- 脂質・カロリーの過剰摂取
- 牛乳には飽和脂肪酸が含まれており、飲みすぎると脂質やカロリーの摂取が多くなり、肥満や生活習慣病(高コレステロール血症など)のリスクを高める可能性があります。
- 腎結石のリスク
- 極端な過剰摂取は、カルシウム摂取量も過剰になり、腎結石のリスクを高める可能性が指摘されることがあります(ただし、適度なカルシウム摂取は結石予防に有効という意見もあります)。
- 骨への影響(ミルクパラドックス)
- 一部には、牛乳の急激なカルシウム吸収が体内の恒常性維持機構により、かえって骨からカルシウムを排出させ、骨がもろくなるという「ミルクパラドックス」の考え方もありますが、これについては科学的なデータに基づかない意見であるという見解もあります。
1日の摂取目安量
厚生労働省の「食事バランスガイド」などを参考にすると、**大人の1日の牛乳の目安量はコップ1杯(200ml程度)**とされています。
この目安量を基準に、ヨーグルトやチーズなどの他の乳製品も考慮して、全体の乳製品の摂取量を調整することが推奨されています。
健康のためには、牛乳を適量に抑え、他の食品と組み合わせてバランス良く栄養を摂ることが大切です。
牛乳の摂取に関してご自身の体調や持病(腎臓病、アレルギーなど)で気になる点があれば、医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。