膝の痛み

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高齢者の膝の痛み対策は、「原因を見極めつつ、負担を減らすこと」が基本です。多くは変形性膝関節症が関係していますが、日常でできる対策も多くあります。


① まず多い原因

  • 変形性膝関節症(軟骨のすり減り)

  • 筋力低下(特に太もも)

  • 体重増加による負担

  • 長年の正座・階段の多用

  • 過去のケガ


② 日常生活でできる対策(重要)

● 膝に負担をかけない工夫

  • 正座・しゃがみ込みを避ける

  • 階段は「手すりを使う・一段ずつ」

  • 和式トイレ → 洋式に変更

  • 床生活 → 椅子・ベッド中心に

● 体重管理

  • 体重1kg増えると膝には約3kg分の負担

  • 無理な減量ではなく、食事量の微調整でOK


③ 運動・体操(痛みが強くない時)

● 太もも(大腿四頭筋)を鍛える

膝を支える一番大事な筋肉です。

簡単な体操(1日1〜2回)

  1. 椅子に座る

  2. 片脚をまっすぐ伸ばす

  3. 5秒キープ → ゆっくり下ろす
    → 左右10回ずつ

※痛みが出たら中止

● 水中歩行・平地の散歩

  • 水中歩行:膝への負担が少なく理想的

  • 散歩:短時間・平坦な道から


④ 痛みがある時の対処

● 温める or 冷やす

  • 慢性的な痛み → 温める(入浴・温湿布)

  • 腫れ・熱感がある時 → 冷やす

● サポーター・杖

  • 膝サポーター:安定感アップ

  • 杖:痛い側と反対の手で持つ


⑤ 医療的な選択肢

  • 湿布・痛み止め(内服・外用)

  • ヒアルロン酸注射

  • リハビリ(理学療法)

  • 痛みが強く生活に支障 → 手術検討(最終手段)


⑥ すぐ受診したほうがいいサイン

  • 膝が赤く腫れて熱をもつ

  • 安静にしても強い痛み

  • 急に歩けなくなった

  • 発熱を伴う


まとめ

  • 無理をしない

  • 筋力維持が最大の予防

  • 生活動作の見直しが最重要

  • 痛みを我慢し続けない

わかりました。
**高齢者でも自宅で安全にできる「膝の痛み対策体操」**を、痛みを悪化させにくい順に、やり方・回数・注意点まで詳しく説明します。

※基本ルール

  • 痛みが10段階で5以上ならその体操は中止

  • 反動をつけない

  • 呼吸を止めない

  • 毎日やらなくてもOK(週3〜5回で十分)


① 太もも前(大腿四頭筋)を鍛える【最重要】

椅子で脚伸ばし体操

目的:膝を支える力を回復

やり方

  1. 椅子に深く座る(背もたれ使用OK)

  2. 片脚をゆっくり伸ばす

  3. 膝を伸ばしたまま 5秒キープ

  4. ゆっくり下ろす

回数

  • 左右 各10回 × 1〜2セット

ポイント

  • 膝は完全に伸ばさなくてよい

  • 太ももに力が入っていればOK


② 太もも裏(ハムストリングス)ストレッチ

椅子ストレッチ

目的:膝の動きをなめらかに

やり方

  1. 椅子に座り、片脚を前に出す

  2. 背筋を伸ばし、体を前に倒す

  3. 太もも裏が伸びた所で止める

時間

  • 15〜20秒 × 左右2回

注意

  • 痛いところまで倒さない

  • 背中を丸めない


③ ふくらはぎ体操(膝の安定に関与)

かかと上げ

目的:歩行安定・血流改善

やり方

  1. 椅子や壁につかまる

  2. ゆっくりかかとを上げる

  3. 2秒キープ → ゆっくり下ろす

回数

  • 10回 × 2セット

④ 股関節を動かす(膝の負担軽減)

座って脚開き

目的:膝へのねじれ負担を減らす

やり方

  1. 椅子に座る

  2. 膝をゆっくり外へ開く

  3. ゆっくり戻す

回数

  • 10回 × 2セット

⑤ 寝たままできる超軽負荷体操

仰向け脚上げ(軽め)

目的:筋力低下予防

やり方

  1. 仰向けになる

  2. 片脚を伸ばしたまま少し持ち上げる(10〜15cm)

  3. 3秒キープ → 下ろす

回数

  • 左右 各5〜8回

※腰が痛い人は無理にやらない


⑥ 痛い日はこれだけでもOK

膝ゆらし体操

目的:血流・こわばり改善

やり方

  1. 椅子に座る

  2. 膝から下をブラブラ揺らす

時間

  • 30秒〜1分

1日のおすすめ組み合わせ(例)

  • 椅子で脚伸ばし

  • 太もも裏ストレッチ

  • かかと上げ

→ 合計 5〜10分


やってはいけない体操

  • 深いスクワット

  • 正座状態での体操

  • ジャンプ・急な方向転換

  • 痛みを我慢して続ける


効果を感じる目安

  • 2週間:動き出しが楽

  • 1か月:階段が少し楽

  • 3か月:痛みの頻度減少


了解です。
ここでは変形性膝関節症を「進行段階別」に分けて、やるべき対策・避けること・医療の目安を整理します。
ご本人やご家族が「今どの段階か」を判断する材料にもなります。


変形性膝関節症|進行段階別対策

【初期】違和感・動き始めの痛み

主な状態

  • 歩き始め、立ち上がりで痛い

  • しばらく動くと楽になる

  • 腫れはほぼない

  • レントゲンでは軽度変化 or 異常なし

この段階で最重要な対策

太もも前(大腿四頭筋)強化
体重管理
生活動作の見直し

おすすめ

  • 椅子で脚伸ばし体操(毎日)

  • 平地での短時間散歩

  • 温め(入浴)

避けること

❌ 正座・深いしゃがみ込み
❌ 階段の駆け上がり
❌ 急な運動開始

医療の関わり

  • 湿布・塗り薬程度でOK

  • 定期通院は必須ではない


【中期】痛みが頻繁・腫れやすい

主な状態

  • 歩行中にも痛みが出る

  • 膝に水がたまりやすい

  • 階段(特に下り)がつらい

  • レントゲンで関節隙間が狭い

この段階で最重要な対策

痛みを出さない運動継続
膝の安定性確保
炎症コントロール

おすすめ

  • 椅子体操(回数少なめ・継続重視)

  • 水中歩行・自転車(軽負荷)

  • サポーター使用

  • 痛い時は冷却

避けること

❌ 無理な散歩距離
❌ 我慢しての運動
❌ 痛みがある日の筋トレ

医療の関わり

  • ヒアルロン酸注射

  • 定期通院+リハビリ

  • 膝の水を抜く(必要時)


【後期】強い痛み・変形が目立つ

主な状態

  • 安静時も痛い

  • O脚が目立つ

  • 歩行距離が短い

  • 日常生活に支障

この段階で最重要な対策

痛み軽減と生活維持が最優先
転倒予防

おすすめ

  • 杖(痛い側と反対の手)

  • 生活動線の改善(段差除去)

  • 痛みが少ない体操のみ

  • 温熱療法

避けること

❌ 痛みを我慢した運動
❌ 長距離歩行
❌ 膝をひねる動作

医療の関わり

  • 痛み止め内服

  • 装具(足底板)

  • 手術検討(人工膝関節など)


段階別「やるべきこと」早見表

段階 運動 日常生活 医療
初期 筋力強化 負担軽減 最小限
中期 維持運動 補助具 定期
後期 痛み対策 安全優先 積極

大切な考え方(共通)

  • 完全に治す病気ではない

  • 進行を遅らせることは十分可能

  • 早期ほど「運動」が最大の薬

  • 痛み=悪化ではないが、我慢はNG


了解です。
以下は変形性膝関節症|進行段階別に「これだけやればいい」体操メニューです。
A4・白黒・1日5〜10分で印刷して使える構成にしています。


変形性膝関節症 体操メニュー【印刷用】

※共通ルール

  • 痛みが強い日は中止 or 回数半分

  • 反動をつけない/呼吸を止めない

  • 「毎日できなくてもOK(週3〜5回)」


【初期】違和感・動き始めが痛い人向け

目的:筋力強化+予防

① 椅子で脚伸ばし(最重要)

□ 椅子に座る
□ 片脚をゆっくり伸ばす
□ 5秒キープ → 下ろす

回数:左右 各10回 × 1〜2セット


② 太もも裏ストレッチ

□ 椅子に座り片脚を前に出す
□ 背筋を伸ばして前に倒す

時間:15〜20秒 × 左右2回


③ かかと上げ

□ 椅子や壁につかまる
□ かかとを上げて2秒キープ

回数:10回 × 2セット

▶ 合計:約7〜10分


【中期】歩行中も痛む・腫れやすい人向け

目的:痛みを出さずに維持

① 椅子で脚伸ばし(軽め)

□ 膝を完全に伸ばさなくてOK
□ 3秒キープ

回数:左右 各8回 × 1セット


② 膝ぶらぶら体操

□ 椅子に座る
□ 膝下を力を抜いて揺らす

時間:30秒〜1分


③ かかと上げ(少なめ)

回数:10回 × 1セット

▶ 合計:約5分
※痛い日は②だけでもOK


【後期】安静時も痛い・変形が強い人向け

目的:痛み軽減・血流維持

① 膝ぶらぶら体操

時間:1分 × 2回


② 仰向け膝伸ばし(超軽負荷)

□ 仰向けで片脚を軽く伸ばす
□ 床につけたまま太ももに力

時間:5秒 × 左右5回


③ 足首パタパタ

□ 仰向け or 椅子
□ 足首を上下に動かす

回数:20回

▶ 合計:約3〜5分
※「楽に終われる」が正解


やってはいけない体操(全段階共通)

× 深いスクワット
× 正座での運動
× ジャンプ
× 痛みを我慢して続ける


目安チェック欄(印刷時に□を使用)

□ 今日の痛み:軽い/普通/強い
□ 体操後、痛みが増えていない
□ 無理をしていない


重要メッセージ

  • 初期:鍛えるほど将来が楽

  • 中期:休みながら続ける

  • 後期:やらないより少しやる


**文字大きめ・1分で確認できる「冷蔵庫に貼れる超簡略版」**です。
そのままコピーしてA4に印刷、またはスマホ画面でも見やすい構成にしています。


ひざ体操【超かんたん版】

① 初期(動き始めが痛い)

👉 1日1回でOK

□ 椅子で脚のばし
・片脚ずつ
・5秒キープ
・10回

□ かかと上げ
・つかまりながら
・10回

⏱ 約5分


② 中期(歩くと痛い)

👉 無理しない

□ 椅子で脚のばし
・3秒キープ
・8回

□ ひざブラブラ
・30秒〜1分

⏱ 約3〜5分
※痛い日は「ブラブラだけ」


③ 後期(じっとしても痛い)

👉 少し動かすだけ

□ ひざブラブラ
・1分

□ 足首パタパタ
・20回

⏱ 約2〜3分
※「楽に終わる」が正解


やらないこと

× 正座
× しゃがむ
× がまん
× ジャンプ


今日のチェック

□ 体操後、痛みは増えていない
□ 無理をしていない


ひとこと

やらない日があっても大丈夫
続けられる日だけやればOK