頭痛
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頭痛は非常に多くの種類に分類されますが、大きく分けて「一次性頭痛」と「二次性頭痛」の2つに大別されます。
1. 一次性頭痛(慢性頭痛)
「頭痛そのものが病気」であり、命に関わる危険性は低い頭痛です。いわゆる「頭痛持ち」の頭痛の多くがこれにあたります。
代表的なものは以下の3大慢性頭痛です。
| 種類 | 特徴的な痛み方 | 痛む場所 | 随伴症状 | 対処法(一般的な傾向) |
|---|---|---|---|---|
| 片頭痛(へんずつう) | ズキンズキンと脈打つような拍動性の痛み | 頭の片側、または両側のこめかみの辺り | 吐き気、嘔吐、光や音に過敏になる(動くと悪化) | 冷やす、暗い場所で安静 |
| 緊張型頭痛(きんちょうがたずつう) | ギューッと締め付けられるような鈍い痛み | 後頭部から首筋、頭全体 | 肩こり、目の疲れ、めまいなど(動いても悪化しにくい) | 温める、ストレッチ、リラックス |
| 群発頭痛(ぐんぱつずつう) | 目の奥をえぐられるような激しい痛み(耐えがたい) | 片方の目の奥や側頭部 | 涙、鼻水・鼻づまり、目の充血、まぶたの下がり(じっとしていられない) | 医療機関での酸素吸入、薬物治療 |
2. 二次性頭痛(危険な頭痛)
他の病気やケガが原因となって起こる頭痛で、命に関わる危険な病気が隠れている可能性があります。
特に注意が必要な二次性頭痛の例
- くも膜下出血: 「これまでに経験したことがない突然の激しい頭痛」(ハンマーで殴られたような痛み)
- 脳出血、脳腫瘍
- 髄膜炎(発熱や首の硬直を伴う)
- 頭部の外傷によるもの
- 薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)
危険な頭痛(二次性頭痛)の見分け方
もし「いつもの頭痛」と異なり、以下の症状に当てはまる場合は、すぐに医療機関(脳神経外科や救急)を受診してください。
- 突然発症した、これまで経験したことのない激しい頭痛
- 意識を失ったり、けいれんを伴う
- 麻痺(手足の動きが悪い)、ろれつが回らない、物が二重に見えるなどの神経症状を伴う
- 高熱や首の硬直を伴う
- 頭痛の頻度や程度が急激に変化した
ご自身の頭痛のタイプがわかれば、適切な対処法や治療法を見つけることができます。ご自身の頭痛がどのタイプに近いか、より詳しく知りたい場合は、お気軽にご相談ください。