Calibreの使い方
https://manual.calibre-ebook.com/ja/conversion.html#introduction
https://calibre-ebook.com/ja/demo
https://calibre-ebook.com/ja/demo#tutorials
https://www.youtube.com/watch?v=oGzfYEeshl4
「calibre公式マニュアルの 変換(Conversion) » はじめに」の 要約(日本語) です。(manual.calibre-ebook.com)
📘 calibre の「変換」機能の概要(要約)
calibre の変換システムは、本を別の電子書籍形式に変換するための仕組みです。基本的には、calibre に本を追加して「変換」をクリックすると、入力に近い形で指定した形式のファイルに変換されます。(manual.calibre-ebook.com)
🔧 変換の仕組み(パイプライン)
変換は パイプライン(段階的処理) として動作します。大きく次のような流れになります:(manual.calibre-ebook.com)
-
入力形式 → XHTML に変換
入力ファイルは対応するプラグインによってまず XHTML(HTML に似た中間形式)になります。 -
XHTML の変形(加工)
中間の XHTML に対して、目次生成・書誌追加・フォント調整など 変形処理 を行います。 -
XHTML → 出力形式に変換
最後に、出力形式用プラグインがこの中間 XHTML を指定された形式へ変換します。
→ このプロセスの各段階は、必要に応じて細かく制御するオプションがあります。(manual.calibre-ebook.com)
📌 注意点
✅ calibre は簡単に変換できますが、
➡ 本格的な電子書籍編集ツールの代わりではありません。
もし細かく仕上げたいなら、
-
一度 EPUB や AZW3 に変換して
-
calibre の「本の編集」で修正
-
それを元にさらに別形式へ変換
という手順が推奨されています。(manual.calibre-ebook.com)
📎 補足
-
変換設定は単体のダイアログ画面で調整でき、
-
コマンドラインツール(ebook-convert)からも同じ設定が使えます。(manual.calibre-ebook.com)
以下は、calibre 変換設定の中でも 実務でよく使われる主要オプション
「外観」「目次」「構造検出」 を中心にした 要点まとめです。
(※Kindle/EPUB 制作を前提に、重要な考え方を噛み砕いています)
🎨 外観(Look & Feel)
電子書籍の見た目を整える設定です。
主な役割
-
行間・段落・余白の調整
-
フォント指定の扱い
-
不要な装飾の除去
よく使うポイント
-
段落間の空白を統一
→ Word由来の不揃いな改行・空白を整理 -
フォント指定を削除/統一
→ Kindle では端末側フォントを使わせる方が安定 -
余計な空行・インデントを削除
📌 考え方
外観は「美しくする」より「崩れにくくする」設定
(特にKDPでは重要)
📑 目次(Table of Contents)
自動で目次(TOC)を作るための設定です。
主な役割
-
本文見出しから目次を自動生成
-
Kindle の「移動 → 目次」に対応
よく使うポイント
-
見出しタグ(h1, h2, h3)を基準に生成
-
「はじめに」「第1章」などを目次に含める
-
深すぎる階層は避ける(2〜3階層までが無難)
📌 考え方
目次は「読者のナビゲーション」
見た目より 使いやすさ が最優先
🧱 構造検出(Structure Detection)
本文の「章・節の区切り」を自動判定する設定です。
主な役割
-
章の開始位置を認識
-
ページ区切りや目次生成の元になる
よく使うポイント
-
「第◯章」「Chapter ◯」などの 文字パターン検出
-
特定の見出しで 強制的に改ページ
-
Word由来の「見た目だけの見出し」を構造として認識させる
📌 考え方
構造検出は「本の骨格を決める」
ここがズレると、目次・改ページすべてが崩れる
🧠 実務向けまとめ(KDP向け)
| 項目 | 重要度 | 目的 |
|---|---|---|
| 外観 | ★★★ | 崩れない表示 |
| 目次 | ★★★ | Kindle操作性 |
| 構造検出 | ★★★★ | 本全体の安定性 |
👉 おすすめ手順
-
Wordで見出しスタイルを正しく設定
-
calibreで変換
-
EPUB / AZW3 を「本の編集」で確認
-
必要なら再変換
以下は、calibre 変換オプションの 「ページ設定(Page Setup)」 の
役割・重要ポイント・KDP向け実務要約です。
📐 ページ設定(Page Setup)とは
変換先デバイスに合わせて、画面サイズ・余白・表示基準を最適化する設定です。
特に Kindle向け変換では非常に重要 な項目です。
🔧 主な設定項目と意味
① 出力プロファイル(Output profile)
→ どの端末向けに最適化するか
代表例:
-
Kindle Paperwhite
-
Kindle Oasis
-
Kindle Fire
-
Generic e-ink / Generic tablet
📌 KDP向け推奨
-
迷ったら 「Kindle Paperwhite」
-
EPUB汎用なら 「Generic e-ink」
② 入力プロファイル(Input profile)
→ 元ファイルがどの端末基準で作られているか
-
Word / HTML 由来なら Default input profile でOK
-
特殊なPDF等でなければ、ほぼ触らない
③ 画面サイズと余白(Margins / Screen size)
→ 実際には 物理ページではなく表示基準 を決める
-
余白を極端に指定すると
→ Kindle側の自動調整と衝突して崩れる -
基本は calibreのデフォルト推奨
📌 考え方
電子書籍は「端末がレイアウトを決める」
人が固定しすぎない方が安全
⚠️ よくある失敗
❌ ページサイズを紙の本感覚で固定
❌ 余白を細かく数値指定
❌ 出力プロファイル未設定のまま変換
→
📉 Kindleで
-
文字が大きすぎる
-
改ページが不自然
-
端末ごとに表示差が激しくなる
✅ KDP向けおすすめ設定まとめ
| 設定 | 推奨 |
|---|---|
| 出力プロファイル | Kindle Paperwhite |
| 入力プロファイル | Default |
| 余白・サイズ | 基本は変更しない |
| 固定レイアウト | 使用しない(通常書籍) |
🧠 実務的な結論
-
ページ設定は「最初に一度だけ正しく決める」
-
細かく調整する場所ではない
-
レイアウト調整は
👉「外観」「構造検出」「CSS編集」で行う
以下は calibre 変換オプションの中でも 誤解されやすく事故が起きやすい
**「ヒューリスティック処理(Heuristic Processing)」**についての
実務判断ガイドです。
🧠 ヒューリスティック処理とは?
**「文章構造を calibre が推測(heuristic)して自動修正する機能」**です。
-
見た目だけの改行 → 段落に直す
-
疑似見出し → 見出しとして扱う
-
不自然な空白・インデントを補正
👉 人間の代わりに“推測で直す”ため、便利だが危険
🔧 主な処理内容(何を勝手に直すか)
-
行末改行をまとめて段落化
-
太字+大きめ文字を「見出し」扱い
-
空行の整理
-
箇条書きっぽい構造の推測
📌 ポイント
calibre は「意味」ではなく「見た目」で判断する
⚠️ 使うと起きやすいトラブル
❌ 見出しでない文が見出し化
❌ 章構造が勝手に変わる
❌ 目次が壊れる
❌ Kindle審査時に「構造不正」になりやすい
特に:
-
Word原稿をきれいに作っている場合
-
見出しスタイルを正しく使っている場合
👉 むしろ害になることが多い
✅ 使うべきケース(限定的)
次の条件に当てはまる場合のみ ON を検討
-
原稿が古いテキスト/HTML
-
改行だらけで段落が崩壊している
-
見出しスタイルが一切使われていない
-
一度 EPUB にして編集する前提
📌 ワンポイント
「一発変換で完成させたい」人には向かない
🚫 使わない方が良いケース(KDP向け)
-
Wordで見出しスタイルを使用
-
章立てが明確
-
Kindle出版(KDP)目的
-
商業品質を目指す本
👉 基本方針:OFF 推奨
🧪 実務での安全な使い方
推奨フロー
-
ヒューリスティック処理:OFF
-
通常変換 → EPUB / AZW3
-
「本の編集」で中身確認
-
どうしても崩れている場合のみ
👉 コピーを作ってヒューリスティックONで再変換 -
比較して良い方を採用
🧩 判断早見表
| 状態 | 推奨 |
|---|---|
| Word原稿が整理されている | ❌ OFF |
| 見出しスタイルあり | ❌ OFF |
| 古いTXT / HTML | ⚠️ 条件付きON |
| KDP出版 | ❌ 原則OFF |
🎯 結論(重要)
ヒューリスティック処理は「最後の手段」
普段使い・KDP用途では 触らないのが正解
了解です。
ここでは 「実際に KDP 審査で落ちやすい/落ちた報告が多い」 ものを、
calibre変換設定 × 原稿構造 の観点で 事例ベース にまとめます。
🚫 KDP審査で落ちた事例ベースのNG設定集
(calibre変換・EPUB/AZW3)
① 目次が壊れている/機能しない
❌ NG事例
-
目次をOFFにしている
-
目次はあるが、タップしても移動しない
-
「第1章」などが目次に出ない/逆に本文全部が目次に出る
主な原因
-
構造検出が誤っている
-
ヒューリスティック処理ONで見出しが暴走
-
見出しが単なる太字+改行
審査コメント例
「ナビゲーション目次が正しく機能していません」
✅ 対策
-
見出しは h1 / h2 に限定
-
目次自動生成をON
-
変換後に Kindle Previewerで必ず動作確認
② 改ページ位置がおかしい
❌ NG事例
-
章の途中で強制改ページ
-
章タイトルが前ページに残る
-
空白ページが頻発
主な原因
-
構造検出で強制改ページ設定ミス
-
CSSで
page-break-before/after多用 -
Wordのセクション区切りが残っている
審査コメント例
「本文の構造が不適切です」
✅ 対策
-
改ページは 章タイトル直前のみ
-
Wordの「セクション区切り」を削除
-
calibre側で過剰なページ制御をしない
③ 文字が読めない/端末で崩れる
❌ NG事例
-
小さすぎる文字
-
行間が極端
-
端末によって文字が消える
主な原因
-
外観設定でフォントサイズ固定
-
CSSで px 指定
-
フォント埋め込み失敗
審査コメント例
「コンテンツが正常に表示されません」
✅ 対策
-
フォントサイズ指定は最小限
-
px指定を避け、em / % ベース
-
フォント埋め込みは原則しない
④ 表・図・画像が原因で落ちる
❌ NG事例
-
表が画面からはみ出る
-
画像が横向き/回転
-
画像が粗すぎる or 大きすぎる
主な原因
-
Wordの表をそのまま使用
-
幅固定の表
-
300dpi以上の巨大画像
審査コメント例
「画像または表が不適切に表示されます」
✅ 対策
-
表は シンプルな縦表のみ
-
画像は横幅100%以内
-
Kindle Previewerで全端末チェック
⑤ 空白ページ・謎の空行がある
❌ NG事例
-
冒頭や章間に空白ページ
-
スクロールしても何もないページ
主な原因
-
連続改行
-
見えないHTMLタグ
-
calibreの自動整形ミス
審査コメント例
「不要な空白ページが含まれています」
✅ 対策
-
EPUB編集で
<p> </p>削除 -
検索・置換で空行整理
-
ヒューリスティック処理OFF
⑥ 固定レイアウトを誤って使っている
❌ NG事例
-
文字拡大できない
-
スマホで読めない
-
横スクロールが必要
主な原因
-
Fixed Layout 有効化
-
PDF感覚の設定
審査コメント例
「リフロー型として不適切です」
✅ 対策
-
通常書籍は必ずリフロー型
-
固定レイアウトは絵本・写真集のみ
⑦ 免責・注意書きが不適切
❌ NG事例
-
医療・健康・投資で免責なし
-
誇大表現(必ず治る、確実に儲かる)
主な原因
-
KDPポリシー未確認
-
表現が断定的
審査コメント例
「コンテンツガイドライン違反」
✅ 対策
-
冒頭に免責文
-
「効果には個人差があります」等を明記
🧠 実務用「NG設定」一括チェック
❌ 原則OFF
-
ヒューリスティック処理
-
フォント固定
-
過剰なCSS
-
固定レイアウト
✅ 原則ON
-
自動目次生成
-
構造検出(適切設定)
-
Kindle Previewerチェック
🎯 結論
KDP審査で落ちる原因の8割は「内容」ではなく「構造と設定」
Calibre(カリバー)の基本的な使い方・本を作るまでの手順を、初めての方向けに順番でまとめます。
※特に Kindle出版(EPUB作成) を想定した流れです。
① Calibreを準備する
1. インストール
-
Calibre公式サイトからダウンロード
-
インストーラを実行
-
初回起動時に
-
電子書籍の保存場所
-
利用端末(Kindle/汎用EPUB など)
を設定(後から変更可能)
-
② 原稿ファイルを用意する
推奨形式
-
Word(.docx) ← 最もおすすめ
-
HTML
-
Markdown
Word原稿のポイント
-
見出しは
-
見出し1:章タイトル
-
見出し2:節タイトル
-
-
改行はEnter1回(空行を多用しない)
-
画像は本文中に挿入
③ 原稿をCalibreに取り込む
-
Calibreを起動
-
「本を追加」 → 原稿ファイル(.docx等)を選択
-
ライブラリに本が表示される
④ メタデータを設定する(重要)
-
本を選択
-
「メタデータを編集」
-
設定する項目
-
タイトル
-
著者名
-
表紙画像(JPEG / PNG)
-
言語(日本語)
-
-
保存
👉 ここでの設定が Kindleストア表示情報 に反映されます
⑤ EPUB形式に変換する
-
本を選択
-
「本を変換」
-
出力形式:EPUB
-
主な設定項目
-
目次
- 見出し1・2を目次に含める
-
外観
- フォントサイズ:デフォルトでOK
-
ページ設定
- 出力プロファイル:Kindle Paperwhite など
-
-
「OK」を押して変換
⑥ EPUBを確認・修正する
プレビュー
- **「ビューアー」**で実際の表示を確認
軽微な修正
-
「本を編集」
-
HTMLを直接編集
-
改行・余白・画像位置の調整
-
目次(toc.xhtml)の確認
-
⑦ Kindle出版用に使う場合
KDPにアップロード
-
EPUB → KDPに直接アップロード可能
-
もしくは
-
Kindle Previewerで確認
-
KDP側で自動変換(EPUB→KPF)
-
⑧ よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 目次が出ない | 見出しスタイルを使う |
| 改行が崩れる | 空行を減らす |
| 画像が大きすぎる | 横600〜800px程度 |
| フォント指定が反映されない | Calibre側で指定しない |
⑨ Calibreが向いている人
-
Word原稿から電子書籍を作りたい
-
無料でEPUBを作りたい
-
HTMLを少し触れる or 学びたい
以下は Calibreで作る「Kindle出版(KDP)専用のおすすめ設定例」 です。
Word原稿 → Calibre → EPUB → KDP を前提にしています。
Kindle出版専用|Calibre設定例(完全版)
① 変換前の前提(重要)
Word原稿のルール
-
章タイトル:見出し1
-
節タイトル:見出し2
-
本文:標準
-
改ページしたい所:
-
Wordで「ページ区切り」を入れる
または -
見出し1ごとに自動改ページ
-
② 本を選択 →「本を変換」
出力形式
- EPUB
(※KDPはEPUB推奨。MOBIは不可)
③ 変換画面|各タブ設定
▶ 表紙
-
✅ 表紙画像を使用:ON
-
画像サイズ目安:
-
縦:2560px
-
横:1600px
-
-
JPG / PNG
※ 表紙はKDP側で別途アップロードしてもOK
▶ メタデータ
-
タイトル:正式タイトル
-
著者:ペンネーム
-
言語:日本語(ja)
-
シリーズ情報(必要なら)
▶ 目次(最重要)
構造化目次
-
✅ 目次を自動生成:ON
-
見出しレベル:
-
H1 → 章
-
H2 → 節
-
-
目次タイトル:
目次
ページ内目次
-
✅ ページ内目次を作成:ON
-
目次の配置:先頭
👉 Kindleで「目次が出ない」問題はここで防げます
▶ 外観
-
❌ フォントを指定:OFF
(Kindle側のフォントを使わせる) -
基本フォントサイズ:12pt
-
行間:1.3~1.5
-
段落間余白:0.8~1.0行
▶ ヒューリスティック処理
- ❌ 使用しない(初心者はOFF推奨)
※ 勝手に改行を変えられる事故防止
▶ ページ設定
-
出力プロファイル:
- Kindle Paperwhite
-
入力プロファイル:
- Default
-
ページ余白:
- すべて 0
▶ 構造検出
-
章区切り検出:
//h:h1 -
章開始時に改ページ:✅ ON
▶ 目次(ナビゲーション)
-
レベル1:h1
-
レベル2:h2
▶ EPUB出力
-
EPUBバージョン:EPUB 3
-
❌ SVGを使用:OFF
④ 変換後のチェック(必須)
Calibreビューア
-
目次が表示されるか
-
章の頭で改ページされているか
-
画像がはみ出ていないか
Kindle Previewer
-
Android / iOS / Paperwhite表示を確認
-
目次ボタンが有効か
⑤ KDPアップロード時の注意
-
EPUBを直接アップロード
-
KDP側で自動変換
-
エラーが出たら:
-
目次設定
-
表紙サイズ
-
見出し構造
を再確認
-
⑥ よくあるNG設定
| NG | 理由 |
|---|---|
| フォント埋め込み | Kindleで崩れる |
| 余白多すぎ | スマホで読みにくい |
| 手動改行だらけ | 端末差で崩壊 |
| 画像フルHD | 容量超過 |
⑦ 最小構成(迷ったらこれ)
-
EPUB 3
-
目次:自動生成
-
H1改ページ
-
フォント指定なし
-
Paperwhiteプロファイル
以下は **Kindle出版(Calibre使用)での「図表・脚注・リンク」の正しい入れ方」**を
Word原稿 → Calibre → EPUB → KDP の流れで整理した実践ガイドです。
Kindle出版|図表・脚注・リンクの入れ方
① 図(画像)の入れ方
Word原稿での入れ方(最重要)
-
挿入 → 画像
-
配置:行内
-
サイズ目安
-
横:600〜800px
-
解像度:72〜150dpi
-
-
画像の下にキャプション
図1:IT活用の全体像
❌ 回り込み・テキストボックスは使わない
Calibre変換時の設定
-
画像のサイズ調整:ON
-
最大幅:800px
-
最大高さ:1000px
👉 端末差による崩れ防止
Kindleで安全な画像CSS(参考)
img {
max-width: 100%;
height: auto;
display: block;
margin: 1em auto;
}
② 表(テーブル)の入れ方
Word原稿での作り方
-
シンプルな表のみ
-
罫線は最小限(縦横2〜3列まで推奨)
例:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中小企業 |
| 目的 | 業務効率化 |
❌ セル結合・色付き背景・複雑レイアウトは禁止
Calibre変換後チェック
-
横スクロールが発生しないか
-
スマホ表示で潰れていないか
👉 横に広い表は画像化が安全
③ 脚注の入れ方(Kindle対応)
方法① Wordの脚注機能(推奨)
-
参照語句を選択
-
参考資料 → 脚注の挿入
Calibreが自動で
-
本文 → 脚注へジャンプ
-
戻るリンク
を作成
方法② 手動リンク(確実)
本文
※1 クラウドとは…
脚注章
※1 クラウドとは、インターネット経由で…
Calibreでリンク設定
-
本文「※1」 → 脚注文へリンク
-
脚注文 → 本文へ戻るリンク
④ リンクの入れ方(外部・内部)
外部リンク(Web)
Word
-
テキスト選択
-
Ctrl + K
-
URL入力
例:
https://www.amazon.co.jp/
✔ Kindleでタップ可能
⚠ KDP審査では過剰リンクはNG
内部リンク(章ジャンプ)
例:目次以外のジャンプ
→ 第3章「IT活用の実践例」参照
手順
-
リンク先見出しにブックマーク
-
該当テキストからリンク
⑤ Kindleで安全なリンク書式
-
URLは http / https のみ
-
メールリンク(mailto)は非推奨
-
JavaScriptリンクは不可
⑥ よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 画像が大きすぎる | 800px以内 |
| 表が崩れる | 列を減らす or 画像化 |
| 脚注が飛ばない | Word脚注機能使用 |
| リンク無効 | https確認 |
⑦ 最強の安全構成(迷ったら)
-
図:PNG / JPG、中央寄せ
-
表:3列以内
-
脚注:Word標準脚注
-
リンク:最小限
以下は **Kindle出版(Calibre使用)での「図表・脚注・リンク」の正しい入れ方」**を
Word原稿 → Calibre → EPUB → KDP の流れで整理した実践ガイドです。
Kindle出版|図表・脚注・リンクの入れ方
① 図(画像)の入れ方
Word原稿での入れ方(最重要)
-
挿入 → 画像
-
配置:行内
-
サイズ目安
-
横:600〜800px
-
解像度:72〜150dpi
-
-
画像の下にキャプション
図1:IT活用の全体像
❌ 回り込み・テキストボックスは使わない
Calibre変換時の設定
-
画像のサイズ調整:ON
-
最大幅:800px
-
最大高さ:1000px
👉 端末差による崩れ防止
Kindleで安全な画像CSS(参考)
img {
max-width: 100%;
height: auto;
display: block;
margin: 1em auto;
}
② 表(テーブル)の入れ方
Word原稿での作り方
-
シンプルな表のみ
-
罫線は最小限(縦横2〜3列まで推奨)
例:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中小企業 |
| 目的 | 業務効率化 |
❌ セル結合・色付き背景・複雑レイアウトは禁止
Calibre変換後チェック
-
横スクロールが発生しないか
-
スマホ表示で潰れていないか
👉 横に広い表は画像化が安全
③ 脚注の入れ方(Kindle対応)
方法① Wordの脚注機能(推奨)
-
参照語句を選択
-
参考資料 → 脚注の挿入
Calibreが自動で
-
本文 → 脚注へジャンプ
-
戻るリンク
を作成
方法② 手動リンク(確実)
本文
※1 クラウドとは…
脚注章
※1 クラウドとは、インターネット経由で…
Calibreでリンク設定
-
本文「※1」 → 脚注文へリンク
-
脚注文 → 本文へ戻るリンク
④ リンクの入れ方(外部・内部)
外部リンク(Web)
Word
-
テキスト選択
-
Ctrl + K
-
URL入力
例:
https://www.amazon.co.jp/
✔ Kindleでタップ可能
⚠ KDP審査では過剰リンクはNG
内部リンク(章ジャンプ)
例:目次以外のジャンプ
→ 第3章「IT活用の実践例」参照
手順
-
リンク先見出しにブックマーク
-
該当テキストからリンク
⑤ Kindleで安全なリンク書式
-
URLは http / https のみ
-
メールリンク(mailto)は非推奨
-
JavaScriptリンクは不可
⑥ よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 画像が大きすぎる | 800px以内 |
| 表が崩れる | 列を減らす or 画像化 |
| 脚注が飛ばない | Word脚注機能使用 |
| リンク無効 | https確認 |
⑦ 最強の安全構成(迷ったら)
-
図:PNG / JPG、中央寄せ
-
表:3列以内
-
脚注:Word標準脚注
-
リンク:最小限
以下は **Kindle Direct Publishing(KDP)審査で「特に落ちやすいポイント」**を
原稿・ファイル(EPUB)・設定・内容の4分類でまとめた実践チェックリストです。
※CalibreでEPUBを作る前提です。
KDP審査で落ちやすいポイント【完全版】
① ファイル・技術面(最頻出)
❌ 目次が正しく認識されない
理由
-
Kindleの「目次ボタン」が無効
-
章ジャンプができない
対策
-
H1(章)・H2(節)を使用
-
Calibreで
-
構造化目次:ON
-
ページ内目次:ON
-
-
Kindle Previewerで確認
❌ 改ページがおかしい
理由
-
章途中で改ページ
-
章頭で改ページされない
対策
-
構造検出:
//h:h1 -
章開始時に改ページ:ON
-
手動改行・空行を削除
❌ フォント埋め込み
理由
-
端末差で崩れる
-
Amazon非推奨
対策
-
フォント指定:OFF
-
CSSで
font-familyを書かない
❌ 画像サイズ・形式エラー
理由
-
解像度過大
-
画像がはみ出す
対策
-
横600〜800px
-
PNG / JPGのみ
-
画像の自動リサイズ:ON
② 内容・表現面(意外に多い)
❌ 他書籍のコピペ・要約過多
理由
- 「オリジナル性が低い」と判断
対策
-
自分の言葉で再構成
-
引用は最小限+明示
❌ 無断引用・著作権違反
NG例
-
Web記事の全文引用
-
図表の転載
対策
-
図表は自作
-
引用は短く、出典明記
❌ 誇大表現・断定表現
NG例
-
「必ず儲かる」
-
「100%成功」
対策
-
「可能性がある」
-
「一例として」
③ リンク・誘導系(要注意)
❌ 外部リンク過多
理由
- 宣伝目的とみなされる
対策
-
最小限(公式サイト1〜2個)
-
本文の主目的は「情報提供」
❌ LINE・メルマガ・有料誘導
NG例
-
「続きはLINE登録で」
-
「詳細は有料講座へ」
対策
- あっても巻末・控えめに
④ 構成・体裁面(初心者が落ちやすい)
❌ 表紙と内容が一致しない
理由
- 誤解を招く
対策
- サブタイトルで内容明確化
❌ ページ数が極端に少ない
目安
-
実用書:30〜50ページ以上
-
小冊子:最低でも2,500〜3,000字以上
❌ 前書き・後書きだけの本
理由
- 価値不足と判断
対策
- 本文構成を充実させる
⑤ ジャンル別・要注意テーマ
医療・健康
-
❌ 治療断定
-
❌ 医師否定
✔ 一般情報+注意書き必須
投資・副業
-
❌ 収益保証
-
❌ 再現性断定
法律・税務
- ❌ 専門家断定
✔ 一般情報+免責文
⑥ 必須チェックリスト(提出前)
✅ Kindle Previewerで全端末確認
✅ 目次ボタン有効
✅ 表紙サイズOK
✅ 誤字脱字チェック
✅ リンク最小限
✅ フォント未指定
⑦ 「一発合格」するための黄金ルール
「Kindle端末で普通に読めて、誤解を生まず、売り込み臭がしない」
これだけで合格率は大きく上がります。
以下は KDP審査に落ちたときの「正しい修正 → 再申請」手順を
最短で通すことを目的にまとめた実務フローです。
(Calibre+EPUB前提)
KDP審査に落ちた時の「修正 → 再申請」完全手順
① KDPからの通知メールを正しく読む
まず確認するポイント
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❌ 「ポリシー違反」
-
⚠ 「ガイドラインに準拠していない」
-
❓ 「内容が不十分」
👉 メールの 太字部分・引用文 が修正対象
(ここを直さないと再落ちします)
② 落ちた理由別|最短修正ルート
ケース① 技術エラー(最多)
例
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目次が正しく表示されない
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フォント問題
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画像エラー
修正手順
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Calibreで再変換
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設定を見直す
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EPUB3
-
H1改ページ
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フォント指定OFF
-
-
Kindle Previewerで確認
⏱ 最短:30分
ケース② 内容ポリシー違反
例
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誇大広告
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医療・投資断定
修正手順
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問題箇所を特定
-
表現を弱める
- 「必ず」→「可能性」
-
免責文を追記
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再EPUB化
⏱ 1〜2時間
ケース③ 誘導・リンク問題
例
-
LINE登録誘導
-
外部販売リンク
修正手順
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問題リンクを削除
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巻末のみ最小限に整理
-
再変換
⏱ 30分〜1時間
③ 修正時の「やってはいけないこと」
❌ タイトルだけ変更
❌ 表紙だけ差し替え
❌ 同じEPUBを再アップ
👉 中身 or 構造を必ず変更
④ Calibreでの再作成フロー(安全版)
-
原稿(Word)を修正
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Calibreに新規追加
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メタデータ再設定
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EPUB再変換
-
ビューア+Kindle Previewer確認
※ 同じ本を上書き変換しない方が安全
⑤ KDPでの再申請手順
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KDP本棚 → 該当書籍
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「コンテンツを編集」
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EPUBを差し替え
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「保存して続行」
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「出版」
⑥ 再申請時のコメント(任意・効果あり)
KDPサポート宛コメント例:
ご指摘いただいた点について修正を行いました。
・目次構造を修正
・該当表現をガイドラインに沿って変更
ご確認をお願いいたします。
※ 感情的・長文は逆効果
⑦ 再審査の目安時間
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通常:24〜72時間
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再修正後:早いと数時間
⑧ 2回目も落ちた場合の最終手段
やること
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問題箇所を全部削る
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構成をシンプル化
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表紙・説明文も見直す
どうしても不明な場合
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KDPサポートに問い合わせ
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日本語でOK
⑨ 合格率を上げる裏ワザ(実務)
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最初は「保守的表現」で出す
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合格後に軽微修正(再審査不要な範囲)
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外部誘導は巻末1箇所のみ
⑩ これだけ守ればほぼ通る
✅ EPUB3
✅ 自動目次
✅ フォント指定なし
✅ 誇大表現なし
✅ 外部リンク最小限
以下は **KDPで安全に通りやすい「免責文テンプレ」**です。
そのまま使える形+必要に応じて微調整できるようにしています。
(※日本のKDP審査で実績的に無難な表現)
KDP向け免責文テンプレ集
共通の置き場所(重要)
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「はじめに」直後 または 巻末
-
小さすぎない文字サイズ
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目立たせすぎない(枠・色は不要)
① 健康・医療・栄養系 免責文テンプレ
テンプレ(そのまま使用可)
本書は、健康や生活習慣に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、
特定の疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
本書の内容は、医学的助言や専門的な診断に代わるものではありません。
体調不良や持病がある場合、また治療中の方は、
必ず医師や医療専門家にご相談ください。
本書の情報を利用したことによって生じたいかなる結果についても、
著者および出版社は責任を負いかねます。
審査的にOKなポイント
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「治療ではない」
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「専門家に相談」
-
「責任を負わない」
② 投資・副業・お金系 免責文テンプレ
テンプレ(そのまま使用可)
本書は、投資・副業・資産形成に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、
特定の投資行動や収益を保証するものではありません。
投資には元本割れを含むリスクが伴います。
最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。
本書の内容を利用した結果として生じたいかなる損失についても、
著者および出版社は責任を負いかねます。
NGを回避できる理由
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収益保証を完全否定
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自己責任を明確化
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誘導表現なし
③ IT・ビジネス・ノウハウ系 免責文テンプレ
テンプレ(そのまま使用可)
本書は、IT活用や業務改善に関する一般的な情報・事例を紹介するものであり、
特定の成果や効果を保証するものではありません。
実際の導入・運用にあたっては、
企業や個人の状況に応じた検討が必要です。
本書の情報を利用した結果として生じたいかなる損害についても、
著者および出版社は責任を負いかねます。
IT本で落ちにくくなる理由
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成果保証をしていない
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事例=再現性ではないと明示
④ よくあるNG免責文(落ちやすい)
❌「この方法で必ず改善します」
❌「著者は専門家として断言します」
❌「本書の通りにすれば成功します」
👉 免責文があっても本文が断定的だとアウト
⑤ カスタマイズ例(1行追加するだけ)
より安全にしたい場合(任意)
※本書の内容は、執筆時点の情報に基づいています。
⑥ 最小・超安全版(短文)
どうしても文字数を増やしたくない場合:
本書は一般的な情報提供を目的としたものであり、
特定の結果や効果を保証するものではありません。
⑦ 免責文チェックリスト(提出前)
✅ 断定を否定している
✅ 専門家相談を促している(健康・法律系)
✅ 責任範囲を明確にしている
✅ 売り込み文になっていない