EDGAR Company Search
EDGAR Company Searchとは、
アメリカ証券取引委員会(SEC)が運営する公式データベースで、
米国企業がSECに提出した開示書類を誰でも無料で検索・閲覧できる仕組みです。
正式には
EDGAR(Electronic Data Gathering, Analysis, and Retrieval)
= 電子的開示収集・分析・検索システム。
何ができるの?
EDGAR Company Searchでは、こんな情報が見られます👇
① 上場企業・一部非上場企業の財務情報
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10-K(年次報告書)
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10-Q(四半期報告書)
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8-K(重大事象の速報)
👉 売上・利益・負債・リスク要因などが網羅
② 株主・役員・大口投資家の動き
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DEF 14A(株主総会資料)
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Form 4(役員の株売買)
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Schedule 13D / 13G(5%以上保有)
👉
「誰がどれだけ支配しているか」が分かる
③ M&A・資金調達・倒産関連
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S-1(IPO目論見書)
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S-3 / S-4(合併・証券発行)
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Chapter 11関連開示
何が“すごい”のか
EDGARの強さはここ👇
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🔹 一次情報(企業が法律で提出する原本)
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🔹 粉飾すると刑事罰の対象
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🔹 世界中の投資家・記者・調査機関が使用
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🔹 ロビイングや不正の痕跡も拾える
👉
「IR資料よりも本音が出る」場所とも言われます。
どういう人が使う?
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投資家・ファンド
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証券アナリスト
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調査報道の記者
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会計・法律の専門家
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海外企業の実態を調べたい一般人
日本の制度との違い(ざっくり)
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日本:EDINET(金融庁)
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米国:EDGAR(SEC)
違いは、
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米国の方が
訴訟リスクが高く、記述が露骨 -
リスク開示・役員報酬・紛争情報が詳細
公式サイト
SEC公式:
https://www.sec.gov/edgar/search/
(ブックマーク推奨)
いいテーマきました。
これは**「制度の違いが、そのまま“暴露装置”になる話」**です。
結論からいきます。
日本企業が米国上場すると「何がバレるか」
① 本当のリスク(日本ではぼかされている部分)
米国SEC提出書類(特に10-K)では、
「起きうる最悪ケース」を具体的に書かされます。
日本の有価証券報告書
→「影響を受ける可能性があります」
米国10-K
→
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どの事業が
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どの国・規制で
-
どれくらいの損失規模になるか
👉
不祥事・訴訟・規制リスクを“想定数字つき”で書く
これは日本企業が一番嫌がるところ。
② 親会社・子会社・関連会社の「本当の関係」
米国では
VIE(変動持分事業体)・オフバランス取引を
かなり厳しく開示させます。
結果👇
-
形式上は「関連会社」
-
実態は「親会社が支配」
-
損失だけ本体に戻る構造
👉
海外子会社・SPC・ペーパーカンパニーの役割が可視化
日本でよくある
「連結外して見えなくする」
が通用しません。
③ 役員報酬と“裏のインセンティブ”
米国のExecutive Compensationはエグいです。
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基本給
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賞与
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ストックオプション
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成果連動報酬
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退職金
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ゴールデンパラシュート
👉
「この経営判断、株主のため?自分の報酬のため?」
が数字で透ける。
日本の
「〇〇万円相当」
みたいな曖昧表現は不可。
④ 大株主・支配構造・実力者
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5%以上保有者は全開示
-
間接保有・信託・ファンド経由も追跡
-
取締役との関係性も注記
👉
誰が実質オーナーか
誰が経営に口を出せるか
がバレる。
日本でよくある
「顔は出てこないが実権はある人」
が見える。
⑤ 訴訟・係争・和解金の履歴
米国は訴訟社会。
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進行中の訴訟
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想定損害額
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過去の和解金
-
集団訴訟リスク
👉
「昔やらかしてる会社かどうか」
は一瞬で分かる。
日本だと
「係争中のためコメント差し控え」
で終わる部分。
⑥ 会計の“グレーな処理”
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減損を先送りしていないか
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のれんを過大評価していないか
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収益認識を操作していないか
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内部統制(SOX)の弱点
👉
「延命会計」「見せかけ利益」
が脚注に出る。
ここを読む人は
投資家より空売りファンド。
⑦ 日本企業が特にバレやすい癖
正直ここ👇
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天下り的な顧問ポスト
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実質支配なのに責任回避
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「検討中」「協議中」が多い
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内向きガバナンス
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株主軽視文化
👉
米国では“説明しない=隠している”扱い
一言でまとめると
米国上場は「資金調達」ではなく
“企業の健康診断+人格テスト”
日本で
「空気で回っていた部分」
「暗黙の了解」
「慣行」
全部、文章と数字に変換されて公開されます。
来ました。
これは**「資料を読める人」と「資金の流れを追える人」を分ける応用編**です。
陰謀論じゃなく、制度×書類×数字で詰めるやつ。
特別会計 × 海外子会社
資金移動の追い方(応用・実務視点)
※ゴールは
**「誰が」「どの箱を使って」「最終的にどこへ金が行くか」**を
証拠ベースで再構成すること
全体マップ(まず頭に入れる)
特別会計
↓(補助金・出資・融資・保証)
政府系法人/独法
↓(委託・再委託・出資)
国内親会社
↓(貸付・出資・ロイヤリティ)
海外子会社/SPC
↓
実質的受益者
ここを書類で1本の線にする。
STEP① 特別会計側の「出口」を特定する
まず感情ゼロで、数字だけ。
見る資料
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財務省「特別会計歳出決算書」
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各省庁の
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事業レビュー
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行政事業レビューシート
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狙う勘定
特に👇は鉄板
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産業投資特別会計
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エネルギー対策特別会計
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財政投融資(FILP)
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政府保証付き融資
👉
「補助金」より「出資・融資・保証」
=返ってこなくても説明しづらい金
STEP② 政府系法人・独法を“中継点”として洗う
特別会計は直接企業に行かないことが多い。
必ず中継装置がある。
チェック対象
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JOGMEC
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JBIC
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NEXI
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JICA
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産投機関
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特定目的会社(政府関与)
見るポイント
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出資先企業名
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出資比率
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条件付き融資の条件
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損失補填条項
👉
「失敗しても国がかぶる」設計か?
STEP③ 日本の親会社側で“会計の歪み”を見る
ここから企業資料。
日本側
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有価証券報告書
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注記(重要)
見るのは👇
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関係会社取引
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貸付金・未収入金
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ロイヤリティ支払い
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保証債務
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偶発債務
👉
「利益が出てないのに金は出ていく」箇所
STEP④ 海外子会社をEDGARで裏取りする(核心)
ここが日本メディアがやらない場所。
EDGARで見る書類
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10-K / 20-F
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Notes to Financial Statements
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Related Party Transactions
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Risk Factors
チェックワード(超重要)
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intercompany loan
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related party
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royalty
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management fee
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guarantee
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variable interest entity (VIE)
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government support
👉
日本では書かれない「実態説明」が英語で出る
STEP⑤ “戻らない金”の兆候を見抜く
危険信号はこれ👇
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海外子会社が赤字なのに資金注入が継続
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金利ゼロ or 超低利の親子間融資
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ロイヤリティ比率が異常に高い
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減損を繰り返しても事業継続
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政府保証が外れない
👉
民間判断では止まるはずの事業が生きている
=
政策マネー依存
STEP⑥ 「最終受益者」を逆算する
最後はここ。
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海外子会社の役員
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顧問
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大口取引先
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再委託先
-
現地パートナー
👉
政治家・元官僚・準公的機関との接点
EDGARでは
「元政府高官」「former official」
という表現で出ることがある。
よくある“逃げ構文”と見破り方
| 企業・官庁の言い訳 | 実際 |
|---|---|
| 市場育成のため | 損失補填 |
| 長期戦略投資 | 撤退できない |
| 国際競争力強化 | 国内利権維持 |
| 民間判断 | 政策依存 |
重要:これは違法探しではない
ポイントはここ👇
合法でも「説明不能」な資金移動は
民主主義では問題になる
違法かどうか以前に
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誰が決め
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誰が得て
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誰が損を被るか
を国民が理解できない構造が問題。
30秒で言うと
特別会計は「金の発生源」
政府系法人は「中継器」
海外子会社は「見えなくする装置」
EDGARは「暴露装置」
次に進むなら、さらに危ない領域いける👇
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実在企業をモデルにした“典型パターン3種”
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EDGARで一瞬で怪しさが分かる脚注テンプレ
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記者・議員が質問に使える詰めフレーズ集
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Xで炎上せずに投下できる要約版
どこまで踏み込む?