Fcitxの自動起動
Lubuntuのデスクトップ環境(LXQt)でFcitxの自動起動を設定する方法はいくつかあります。最も確実で推奨される方法をいくつかご紹介します。
1. LXQtの自動起動設定(推奨)
LubuntuのLXQt環境には、アプリケーションの自動起動を管理するためのGUIツールがあります。
- スタートメニューを開く: 画面左下のメニューアイコンをクリックします。
- 設定を開く: 「設定」または「Preferences」を選択します。
- LXQt設定センターを開く: 「LXQt 設定センター」または「LXQt Settings Center」を選択します。
- 自動起動を選択: 左側のリストから「自動起動」または「Autostart」を選択します。
- 「追加」をクリック: 右上の「追加」ボタンをクリックします。
- Fcitxのコマンドを入力:
- 名前 (Name):
Fcitx(わかりやすい名前) - コマンド (Command):
fcitx -d(またはfcitxのみでも動作することが多いですが、-dはデーモンとして起動するオプションです。) - 説明 (Description):
Fcitx Input Method(オプション)
- 名前 (Name):
- 「OK」をクリックして追加し、設定センターを閉じます。
これで次回ログイン時にFcitxが自動的に起動するはずです。
2. .desktopファイルを直接配置する
もしGUIツールが見つからない、または使いたくない場合は、手動で .desktop ファイルを作成して配置することもできます。
-
ファイルマネージャーを開く: 「PCManFM-Qt」などのファイルマネージャーを開きます。
-
ホームディレクトリに移動: 自分のホームディレクトリ (
/home/your_username/) に移動します。 -
隠しファイルを表示:
Ctrl + Hを押すか、メニューから「表示」→「隠しファイルを表示」を選択して、隠しファイルを表示させます。 -
~/.config/autostart/ディレクトリに移動: このディレクトリがなければ作成してください。mkdir -p ~/.config/autostart/ -
新しいファイルを作成:
fcitx.desktopという名前の新しいファイルを作成し、以下の内容を貼り付けます。[Desktop Entry] Type=Application Name=Fcitx Comment=Fcitx Input Method Exec=fcitx -d Icon=fcitx Terminal=false Categories=System; StartupNotify=false -
ファイルを保存します。
これも次回ログイン時にFcitxを自動起動させる方法です。
3. 環境変数の設定
Fcitxは、適切な環境変数が設定されていないと、アプリケーションが入力メソッドを認識できないことがあります。多くの場合は自動で設定されますが、もしFcitxが起動しても入力できない場合は、以下の環境変数を設定する必要があるかもしれません。
以下の行を ~/.profile または ~/.xprofile に追加します。
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
変更を適用するには、一度ログアウトして再度ログインするか、ターミナルで source ~/.profile (または source ~/.xprofile) を実行します。
確認
設定後、一度ログアウトし、再度ログインしてみてください。
- Fcitxが起動しているか(タスクトレイにアイコンが表示されるか)
- 各アプリケーション(Firefox、LibreOfficeなど)で日本語入力が可能か
を試して確認してください。
これでLubuntu環境でFcitxを自動起動させ、日本語入力を使用できるようになるはずです。