Fcitxの自動起動

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Lubuntuのデスクトップ環境(LXQt)でFcitxの自動起動を設定する方法はいくつかあります。最も確実で推奨される方法をいくつかご紹介します。

1. LXQtの自動起動設定(推奨)

LubuntuのLXQt環境には、アプリケーションの自動起動を管理するためのGUIツールがあります。

  1. スタートメニューを開く: 画面左下のメニューアイコンをクリックします。
  2. 設定を開く: 「設定」または「Preferences」を選択します。
  3. LXQt設定センターを開く: 「LXQt 設定センター」または「LXQt Settings Center」を選択します。
  4. 自動起動を選択: 左側のリストから「自動起動」または「Autostart」を選択します。
  5. 「追加」をクリック: 右上の「追加」ボタンをクリックします。
  6. Fcitxのコマンドを入力:
    • 名前 (Name): Fcitx (わかりやすい名前)
    • コマンド (Command): fcitx -d (または fcitx のみでも動作することが多いですが、-d はデーモンとして起動するオプションです。)
    • 説明 (Description): Fcitx Input Method (オプション)
  7. 「OK」をクリックして追加し、設定センターを閉じます。

これで次回ログイン時にFcitxが自動的に起動するはずです。

2. .desktopファイルを直接配置する

もしGUIツールが見つからない、または使いたくない場合は、手動で .desktop ファイルを作成して配置することもできます。

  1. ファイルマネージャーを開く: 「PCManFM-Qt」などのファイルマネージャーを開きます。

  2. ホームディレクトリに移動: 自分のホームディレクトリ (/home/your_username/) に移動します。

  3. 隠しファイルを表示: Ctrl + H を押すか、メニューから「表示」→「隠しファイルを表示」を選択して、隠しファイルを表示させます。

  4. ~/.config/autostart/ ディレクトリに移動: このディレクトリがなければ作成してください。 mkdir -p ~/.config/autostart/

  5. 新しいファイルを作成: fcitx.desktop という名前の新しいファイルを作成し、以下の内容を貼り付けます。

    [Desktop Entry]
    Type=Application
    Name=Fcitx
    Comment=Fcitx Input Method
    Exec=fcitx -d
    Icon=fcitx
    Terminal=false
    Categories=System;
    StartupNotify=false
    
  6. ファイルを保存します。

これも次回ログイン時にFcitxを自動起動させる方法です。

3. 環境変数の設定

Fcitxは、適切な環境変数が設定されていないと、アプリケーションが入力メソッドを認識できないことがあります。多くの場合は自動で設定されますが、もしFcitxが起動しても入力できない場合は、以下の環境変数を設定する必要があるかもしれません。

以下の行を ~/.profile または ~/.xprofile に追加します。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx

変更を適用するには、一度ログアウトして再度ログインするか、ターミナルで source ~/.profile (または source ~/.xprofile) を実行します。

確認

設定後、一度ログアウトし、再度ログインしてみてください。

  • Fcitxが起動しているか(タスクトレイにアイコンが表示されるか)
  • 各アプリケーション(Firefox、LibreOfficeなど)で日本語入力が可能か

を試して確認してください。

これでLubuntu環境でFcitxを自動起動させ、日本語入力を使用できるようになるはずです。