gitignore

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.gitignore ファイルを使って、特定のファイルやディレクトリが Git の管理対象にならないように設定できます。node_modules ディレクトリと .env ファイルを GitHub にアップロードしないように設定するには、プロジェクトのルートディレクトリに .gitignore という名前のファイルを作成し、以下の内容を記述します。

# Node modules
node_modules/

# Environment variables
.env

設定方法の詳細

  1. .gitignore ファイルの作成: プロジェクトのルートディレクトリ(package.json などがある場所)に .gitignore という名前の新しいファイルを作成します。

  2. 内容の記述: 作成した .gitignore ファイルを開き、上記の内容をコピーして貼り付けます。

    • node_modules/: この行は、node_modules ディレクトリとその中のすべての内容を Git の追跡対象から除外します。末尾の / はディレクトリであることを示しています。
    • .env: この行は、.env という名前のファイルを Git の追跡対象から除外します。.env ファイルは、データベースの接続情報やAPIキーなどの機密情報を環境変数として管理するためによく使用されます。
  3. Git の確認: .gitignore を設定した後、ターミナルで git status コマンドを実行して、node_modules ディレクトリや .env ファイルが「Untracked files」として表示されていないことを確認してください。もし表示される場合は、一度キャッシュをクリアする必要があるかもしれません。

    git rm -r --cached .
    git add .
    git commit -m "Update .gitignore"
    

    このコマンドは、Git のキャッシュからすべてのファイルを削除し、再度追加し直します。これにより、.gitignore の変更が正しく適用されます。

なぜこれらのファイルを無視するのか?

  • node_modules:

    • サイズが大きい: node_modules ディレクトリには、プロジェクトが依存するすべてのパッケージが含まれるため、非常にサイズが大きくなる傾向があります。これを Git に含めると、リポジトリが肥大化し、クローンやプッシュの時間が長くなります。
    • 再生成可能: package.jsonpackage-lock.json があれば、npm install または yarn install コマンドを実行するだけでいつでも node_modules を再構築できます。
    • プラットフォーム依存: 異なるOSや環境では、node_modules の内容がわずかに異なる場合があります。
  • .env:

    • 機密情報: .env ファイルには、データベースの認証情報、APIキー、秘密鍵などの機密情報が含まれることがよくあります。これらの情報は公開リポジトリにアップロードすべきではありません。
    • 環境ごとの違い: 開発環境、テスト環境、本番環境など、環境ごとに異なる設定が必要になることがほとんどです。.env ファイルをバージョン管理から除外することで、各環境で適切な設定を行うことができます。

これらの設定を行うことで、リポジトリを軽量に保ち、セキュリティを向上させることができます。

下層のディレクトリに node_modules フォルダがある場合でも、基本的に .gitignore の書き方は変わりません。ただし、対象となる node_modules フォルダが特定のサブディレクトリ内にあることを明確に指定したい場合は、パスを記述します。

例えば、以下のようなプロジェクト構造を考えます。

my-project/
├── .gitignore
├── package.json
├── src/
│   ├── components/
│   └── App.js
└── server/
    ├── package.json
    ├── node_modules/  <-- ここに node_modules がある
    └── index.js

この場合、ルートの my-project/.gitignore には、以下のように記述します。

1. プロジェクト全体で全ての node_modules を無視する場合 (推奨)

最も一般的で推奨される方法は、ルートの .gitignore に単に node_modules/ と記述することです。Git は、この指定があると、どの階層にあっても node_modules という名前のディレクトリを無視します。

# .gitignore (プロジェクトルート)

# プロジェクト内の全ての node_modules ディレクトリを無視
node_modules/

# 環境変数ファイルも無視
.env

この方法で、my-project/server/node_modules/ も自動的に無視されます。

2. 特定のサブディレクトリ内の node_modules を明示的に指定する場合

もし、特定のサブディレクトリ内の node_modules だけを無視し、他の場所にある同名のディレクトリは無視したくない、といった特殊なケースでは、以下のようにパスを明示的に指定することも可能です。

# .gitignore (プロジェクトルート)

# server ディレクトリ内の node_modules のみを無視
server/node_modules/

# 環境変数ファイルも無視
.env

この場合、もし将来的に client/node_modules/ など別の場所に node_modules ができたとしても、この .gitignore では無視されません。しかし、通常は上記1の方法でプロジェクト内の全ての node_modules を無視する方が管理が楽です。

3. ルートに node_modules があり、さらに下層にもある場合

もし、プロジェクトルートにも node_modules があり、さらに下層のディレクトリ(例: server/)にも node_modules がある場合、やはり単に node_modules/ と書くのが最もシンプルで効果的です。

# my-project/
├── .gitignore
├── package.json
├── node_modules/  <-- ルートにも node_modules がある
└── server/
    ├── package.json
    └── node_modules/  <-- 下層にも node_modules がある

この場合も、.gitignore は以下のように書きます。

# .gitignore (プロジェクトルート)

# プロジェクト内の全ての node_modules ディレクトリを無視
node_modules/

# 環境変数ファイルも無視
.env

まとめ

ほとんどの場合、プロジェクトのルートディレクトリに単に node_modules/ と記述することで、すべての階層の node_modules ディレクトリを効果的に無視できます。Git は賢く、この記述でファイルツリー全体をスキャンして該当するディレクトリを除外します。