NotebookLM(ノートブックエルエム)

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NotebookLM(ノートブックエルエム)は、Googleが提供するAI搭載のメモ・リサーチ支援ツールです。

Googleの高性能AIモデル「Gemini 1.5 Pro」を搭載しており、ユーザーがアップロードした資料(PDFやGoogleドキュメントなど)をAIが読み込み、その内容に基づいて要約、回答、アイデア出しを行ってくれます。

主な特徴と何がすごいのかを簡単にまとめました。

1. 最大の特徴:「自分の資料」だけを元に回答する

ChatGPTなどの一般的なAIチャットボットは、インターネット上の膨大な知識から回答しますが、NotebookLMは**「ユーザーがアップロードしたソース(資料)」のみ**を根拠(ソース)として回答を生成します。これを「グラウンディング」と呼びます。

  • メリット: AI特有の「知ったかぶり(ハルシネーション)」が極めて少なく、信頼性が高い。
  • 用途: 論文の読み込み、社内マニュアルの検索、会議議事録の分析などに最適です。

2. 主な機能

  • 要約とQ&A: 大量の資料を読み込ませて、「この資料の要点は?」「〇〇についての記述はある?」と質問すると、瞬時に回答してくれます。
  • 出典(引用)の明記: 回答の根拠となった箇所(ページ数や段落)を番号で示してくれるため、すぐに元の資料を確認できます。
  • 音声の概要(Audio Overview): これが現在大きな話題になっている機能です。アップロードした資料の内容について、2人のAIホスト(男女)が対話形式(ポッドキャスト風)で議論する音声を生成できます。単なる読み上げではなく、「ここが面白いね」「つまりこういうことか」といった自然な会話で内容を解説してくれます。(※日本語の資料を読み込ませても、現在は主に英語での会話生成が基本ですが、内容は正確に反映されます)

3. 対応しているファイル形式

以下のものを「ソース」として追加できます(1つのノートブックにつき最大50件)。

  • PDF
  • テキストファイル (.txt)
  • Google ドキュメント
  • Google スライド
  • WebサイトのURL
  • クリップボードのテキスト(コピー&ペースト)
  • 音声ファイル(MP3など)

4. プライバシーと料金

  • プライバシー: Googleは、NotebookLMにアップロードされたデータをAIモデルのトレーニングには使用しないと明言しています(個人の機密情報や企業の内部資料も扱いやすい設計です)。
  • 料金: 現在は試験運用版として提供されており、無料で利用できます(Googleアカウントがあれば誰でも使えます)。

どんな時に便利?

  • 学生・研究者: 難解な論文を複数アップロードして、要約させたり、用語解説をさせたりする。
  • ビジネスマン: 会議の議事録や大量の報告書を読み込ませて、決定事項や課題を抽出する。
  • クリエイター: 自分の過去のメモやアイデアを読み込ませて、新しい企画の壁打ち相手にする。

簡単に言うと、**「自分専用の完璧な記憶力を持ったAIアシスタント」**を作れるツールです。

アクセス方法: NotebookLM公式サイト からすぐに試せます。