OneDrive
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OneDriveの自動バックアップを無効化する手順
この手順により、「デスクトップ」「ドキュメント」「ピクチャ」といった主要なフォルダが、クラウド(OneDrive)ではなく、PC本体のローカルにファイルを保存する設定に戻ります。
ステップ 1: OneDriveの設定画面を開く
- タスクバーにある「雲のアイコン」を探します。
- 画面右下の通知領域に、青または灰色の**「雲のアイコン」**(OneDriveのアイコン)があります。
- もしアイコンが見当たらない場合は、通知領域にある「上向きの矢印(隠れているインジケーターを表示)」をクリックすると表示される場合があります。
- その雲のアイコンを右クリックします。
- 表示されたメニューから、歯車のアイコンがついた**「設定」**をクリックします。
ステップ 2: フォルダのバックアップを停止する
- OneDriveの設定ウィンドウが開いたら、左側のタブメニューから**「同期とバックアップ」**を選択します。
- 中央の「PCの重要なフォルダーのバックアップ」セクションにある**「バックアップを管理」**ボタンをクリックします。
- 「フォルダーのバックアップを管理」という画面が表示されます。
- ここで、バックアップを停止したいフォルダ(例:デスクトップ、ドキュメント、ピクチャ)の下にある**「バックアップの停止」**をクリックします。
- 確認画面が表示されたら、再度**「バックアップの停止」**をクリックします。
ステップ 3: ローカルへの保存を確認する
バックアップを停止すると、OneDriveは自動で以下の処理を行います。
- フォルダ内のファイルはPC上のローカルフォルダに戻されます。
- ファイルがPC本体にダウンロードされ、OneDriveの同期が解除されます。
念のため、エクスプローラー(フォルダのアイコン)を開き、**「PC」の下にある「ドキュメント」や「デスクトップ」**などのフォルダ内に、ファイルが正しくローカルに保存されていることを確認してください。
バックアップを停止した後の注意点
- PCの故障・紛失時のデータ消失: 自動バックアップが停止されるため、PC本体が故障したり紛失したりした場合、その時点以降にローカルに保存したデータは失われるリスクがあります。重要なデータは、手動で外付けHDDなどにバックアップすることをおすすめします。
- ファイルの状態: OneDriveの設定によっては、ファイルが「クラウド専用」になっていることがあります。この設定の場合、ローカルにデータが残っておらず、PC上のOneDriveフォルダを開いたときにアイコンに「雲マーク」が付いています。その場合は、ファイルを右クリックして**「このデバイス上に常に保持する」**を選択し、完全にダウンロードさせてから上記のバックアップ停止操作を行ってください。
Windows 11が意図せずPCのデータをクラウドにバックアップさせようとする主な理由は、MicrosoftがOneDrive(ワンドライブ)の自動バックアップ機能を、Windows 11のセットアップ時に自動で有効化する仕様に変更したためです。
特に、Microsoftアカウントでサインインしてセットアップを進める際に、デスクトップ、ドキュメント、ピクチャなどの主要なフォルダが自動的にOneDriveと同期(バックアップ)されるように設定されてしまうケースが多いようです。
背景にあるMicrosoftの意図
- データ保護の促進:
- PCが故障したり紛失したりしても、データがクラウド(OneDrive)に安全に保管されるため、ユーザーのデータを守るという目的があります。
- 利便性の向上:
- 複数のデバイス(他のPCやスマートフォンなど)間で、常に最新のファイルに簡単にアクセス・共有できるようにするためです。
- Microsoftアカウント/サービス利用の促進:
- Microsoftアカウントの利用を実質的に強制する流れと合わせて、OneDriveの利用を促し、将来的には容量追加のための有料サービスへの誘導も視野に入れていると指摘されています。
以前はセットアップ時にユーザーがバックアップの有無を選択できる画面が表示されていましたが、最近の変更でこの選択画面が表示されなくなり、自動で有効化されるケースが増えて物議を醸しています。
自動バックアップを停止・解除するには
この自動バックアップを停止したい場合は、以下の手順でOneDriveの設定を変更できます。
- タスクバーの右下にあるOneDriveの雲のアイコンを右クリックします。
- **歯車アイコン(設定)**をクリックします。
- 設定画面で**「同期とバックアップ」タブ**を選択します。
- **「バックアップを管理」**をクリックします。
- バックアップを停止したいフォルダ(「デスクトップ」「ドキュメント」「写真」など)の下にある**「バックアップの停止」**をクリックして無効化します。
【注意点】 バックアップを停止しても、ファイルがPCのローカルフォルダに戻らず、OneDriveに残ったままになっている場合があります。その際は、手動でOneDriveフォルダからPCの本来の場所へファイルを移動させる作業が必要になります。