AIブラウザComet
Perplexityが提供しているAIブラウザ「Comet(コメット)」の使い方について、主要な機能と操作方法を整理して解説します。
Cometは、単なる検索だけでなく、「AIがブラウザ自体を操作・理解してくれる」 という点が最大の特徴です。
1. 導入と初期設定
- ダウンロード: Perplexityの公式サイト(comet.perplexity.ai など)からMac版またはWindows版をダウンロードしてインストールします。
- データのインポート: 初回起動時に、普段使っているChromeなどのブラウザから「ブックマーク」「履歴」「拡張機能」「パスワード」などをワンクリックで移行できます。
- ログイン: Perplexityのアカウントでログインします(Pro版などの機能を使う場合に重要になります)。
2. 基本的な使い方とAI機能
Cometには、通常のブラウザにはないAI専用の機能が統合されています。
① AI検索(アドレスバー)
通常のアドレスバーに質問を自然言語で入力すると、PerplexityのAI検索エンジンが直接回答を生成します。
- 例: 「来週の東京の天気とおすすめの服装は?」と入力 → 検索結果のリストではなく、AIによる回答とソースが表示されます。
② Comet Assistant(サイドバー)
ショートカット: Alt + A
画面右側にAIアシスタントを呼び出せます。このアシスタントは「今見ているページ」の内容を理解しています。
- ページ内容への質問: 「この製品のメリットとデメリットを表にまとめて」や「この契約書の注意点は?」など、開いているページに基づいた質問が可能です。
- 情報の抽出: 複数のタブを開いている場合、「開いている全タブから、〇〇に関する情報を比較して」といったタブ横断的な指示も可能です。
③ ワンクリック要約
ショートカット: Alt + S
長い記事、PDF、さらにはYouTube動画を開いている状態でこの操作をすると、瞬時に内容を要約してくれます。動画の場合はタイムスタンプ付きの目次を作ってくれることもあります。
④ 音声コントロール(Voice Mode)
ショートカット: Shift + Alt + V
キーボードを使わず、声だけでブラウジングが可能です。「〇〇について調べて」「このタブを閉じて」といった操作をハンズフリーで行えます。
⑤ スマートタブ管理
AIがタブの内容を理解し、整理してくれます。
- グループ化: 関連するタブ(例:旅行の調査、仕事の資料など)を自動でグループにまとめます。
- クリーンアップ: 「使っていないタブを閉じて」と指示すると、AIが判断して整理してくれます。
3. 具体的な活用シーンの例
- リサーチ: 複数の論文や記事を開いた状態で、サイドバーのアシスタントに「これらの記事の結論を統合して要約を作成して」と依頼する。
- ショッピング: 商品ページを見ながら「Amazonでの価格と比較して」や「レビューの主な不満点を挙げて」と質問する。
- メール作成: Gmailなどを開いた状態で、「このメールに対して、〇〇という条件で断りの返信案を書いて」と指示する。
4. 便利なショートカット一覧
慣れるとマウス操作なしでAIを使いこなせます。
Alt + A: アシスタント(サイドバー)の開閉Alt + S: 閲覧中ページの要約Shift + Alt + V: 音声モード開始Cmd/Ctrl + T: 新規タブ(AI検索の開始)
Chromeベースで作られているため、これまでのChrome拡張機能もそのまま利用できるケースが多いですが、Comet独自のAI機能(サイドバーなど)を積極的に使うことで、このブラウザの真価を発揮できます。
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